桑山千雪「毒と言うには、とても甘美で」
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9: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/10/02(水) 01:09:23.16 ID:gCHILt4Z0

スマホに届いたメールをスクロールしていく。連休明けの仕事を片すタスクをぼんやりと考えながら、リビングへ足を運んだ

『今日やってきたのは、ハンドメイドの雑貨を取り扱うここ――』

昼の情報番組の声。自分のとは違う、柔らかいシャンプーの香り。それらが同時にやってきた。

千雪はソファに座って、TVを見ている。まだ髪の毛は乾いておらず艶やか。シャワーの温度で火照った肌にシャツが張り付いている。

借りたシャツはサイズが違ってブカブカになるだろうに、89cmのバストがそれを忘れさせる程主張していた。前屈みになっているため、余計に

魅惑、という2文字が似合うと思ってしまった

千雪は画面の向こうに夢中になっていて、声をかけるのも申し訳ないくらいに見入っている。

踵を返して、キッチンに戻った。スープはもう温まっていた。つまみ食いをすると、さっきよりも美味く感じた。トースターが鳴るまではあと少し。それまでに、番組のワンコーナーは終わってくれるだろうか

「……雑貨屋、か」

ひとりごつ。千雪が夢中になっていた店は、以前一緒に行った所に似ていた。シャンプーの匂いは薄れていて、さっきの悩みがまた顔を覗かせた

スープをまた、つまみ食い。変わらない美味さだった。




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