24:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 17:30:17.70 ID:Bh2qsw+10
痛がり方がおかしいと思った。いくらご無沙汰といっても前戯は存分に施したし、濡れ方も人並み以上で、何もそこまでーーまあ体も小さいし窮屈なのかという理解と、止めないでという友紀の懇願に圧され、無理やりに腰を進め、
ぶつん、という感蝕(かんしょく)と、じわり、と刺し漏れた朱が、俺に灼き付いた。
ぜんぶうそなんだ、
つきあったことなんかない、
めんどくさいおんなっておもわれたくなくて、
でもうそつけってそのばでいわれたらすぐにばらすつもりだった、
だけどうたがわれなくて、
うそっていいだせなくなって、
だからはじめてのときにもうにげもかくれもできなくなったときに、
あやまろうとおもったんだ、
ごめんね、
破瓜の痛みに耐えながら、息も絶え絶えに、泣き笑いしながらそれでも俺に謝る友紀を組み敷いたまま、俺は身じろぎひとつできなかった。
誰も、知らなかった。
友紀は誰も知っていなくて、俺以外の誰も友紀を知ることはなかった。
身の縮むような息が漏れ出た。
安堵だった。
それは極寒で火に手をかざす遭難者の安堵に相違なかった。
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