魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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◆TEm9zd/GaE
[sage saga]
2021/01/16(土) 12:33:21.35 ID:8TUROl0G0
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マザーと呼ばれ孤児院の子どもたちから親しまれている女性――シスターには尊敬すべき養父がいた。
そもそもシスターも孤児院の育ちで、幼き頃から他の子どもたちと共に孤児院で養父の世話を受けていた。
養父は信心深い宗教家で、孤児院が教会を兼ねていたこともあって子供たちに様々な教えを施していた。
曰く、神は苦労を見逃さずそれ相応の幸福を与える。曰く、人を助けることは回り回って自分を助けることにつながる、等々。
敬虔なる神の使徒であった養父のことをシスターは心の底から尊敬し、彼のようになりたいと切に願っていた。
だからこそ、養父が突然亡くなったとき、彼女が自分から孤児院の運営を名乗り出たのは当然のことであった。
当時、シスターは十八歳の誕生日を過ぎたばかり――つまり、国の基準で成人したばかりの歳であったためすぐには国から認められなかったが、それでも折れずに説得した末に国が折れる形で孤児院の運営を任されたのだ。
孤児院そして教会の運営はシスターの想像を超えるほど厳しく、借金も増えていき、何度も挫けそうになった。だが、その都度養父から教えてもらった神のお言葉を思い出し心を奮わせた。
それに子どもたちもいた。
孤児院にいた子どもたちは皆優しく、そんな子らがいたからこそシスターは決して弱音を吐くことなんてなかった。
そして大人になり孤児院を出ていった子供たちが何かとシスターのことを気にかけ支援してくれることが次第に増えてきた。
おかげで孤児院にあった借金を全て返済することができ、運営はなんとか軌道に乗り安定しだした。
余裕はないが、少なくともすぐにでも潰れる危険はなくなった。
それがシスターが四十を過ぎた頃のこと。
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