魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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◆TEm9zd/GaE
[sage saga]
2021/02/14(日) 09:53:27.41 ID:JDgNG2z+0
空から見る町の惨状は思わず目を覆いたくなる程だった。
あちこちから上がっている煙。
止まらない悲鳴と爆発音。
そして――
魔女娘「何体いるんだよ――」
数体の下僕が町を破壊していた。
大きさは友魔女を追っているやつよりは小さいが、それでも人の二倍は背丈がある。
友魔女「……下僕は分裂する。何体にも増えるし、倒してもすぐ再生する」
未だ茫然とした友魔女は、淡々とした調子で告げる。
友魔女「倒す方法は一つだけ。召喚者を殺すしかない」
魔女娘「じゃあ、それは無理だ。召喚者が分からない」
ライバル魔女「でしたら直接あの化け物を倒すしかありませんわね」
友魔女「だから無理だって……見たでしょ、単純に強いし、傷を負わせてもすぐに再生する」
ライバル魔女「じゃあ再生する前に倒しきればいいだけの話じゃありませんの」
友魔女「無理だって! 数だってどんどん増えていってる! 私の手じゃ負えないよ!」
魔女娘「友魔女だけじゃない。私もいる」
友魔女「端役に何ができるって?」
ライバル魔女「友魔女さん! あなたちょっとおかしいですわよ!」
友魔女「黙れよ……【災厄の魔女】にやられるためにいる奴が私に口答えするな」
サキュバス「あぁ〜お三方、言い合いそろそろ止めたほうがいいかも」
サキュバスはそう言うと眼下に広がる町を指差した。
魔女娘は何も言わずに指差された方を見る。
破壊が止まっていた。
そして、いつの間にか数十体まで増えていた下僕の全てがこちらを――ドラゴンに乗り宙を飛んでいる魔女娘達を見上げていた。
下僕「グゴォォォォアッ!!!」
下だけじゃない。背後からの雄叫びに鼓膜が震える。
雄叫びの主は先程から友魔女のことを追っている下僕だ。
魔女娘たちがドラゴンに乗って飛んで逃げると、背中から翼を生やして飛行しながら追って来ていた。
その下僕が叫ぶ。
「「「グルォオオオンッッツ!!!」」」
咆哮に共鳴し下にいる下僕も吠えた。
化け物共の咆哮に魔女娘達の身体が震える。比喩でもなんでもなく声による振動で実際に震えているのだ。
サキュバス「こりゃまずい」
サキュバスの頬に冷や汗が伝う。
下にいた下僕の背に翼が生え、一斉に羽ばたき出したのだ。
一直線にドラゴンへと向かって飛んできた。
ライバル魔女「――! ドラゴンちゃん! スピードを――」
魔女娘「いや、今のままでいい」
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