魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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160: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2021/02/14(日) 09:54:35.74 ID:JDgNG2z+0
ライバル魔女「追いつかれますわよ!」


魔女娘「迎え撃つんだよ」

 そう言うと魔女娘は指先を背後から追ってきている下僕へと向け――


魔女娘「とりあえずお前は一回落ちろ――【オーバーノヴァ】」


 下僕の翼が爆ぜた。
 飛ぶために必要な部位が突然なくなったことにより、下僕は重力に捉えられた。

 町へと落ちる前に魔女娘は再度魔法を発動する。


魔女娘「【シャドウバイト】」


 落下する下僕の下に突如巨大で漆黒の顎が現れた。
 顔はない。肉食獣を思わせる鋭い牙とそれを覆う口角。

 バグリ。
 大きく開かれた影の口が下僕を捕食した。
 咀嚼され、バキバキとかたいものが砕かれる音が響く。
 だがそれも長くは続かない。

 不意に影の顎が弾けて消えた。
 顎から出てきたのは“三体”の下僕だった。


友魔女「分裂した……ほら無理じゃん」


魔女娘「ドラゴン止めて。合図したら全速で郊外へ」


ライバル魔女「迎え撃つんですのね。やれますの?」


魔女娘「やる」


 眼下には四方八方に下僕が。
 総数は二十八。
 視線を巡らせ、下僕の正しい数と位置を瞬時に把握する。


魔女娘「【シャドウバインド・チェイン】」


 イメージするのは首輪。そしてそれを繋ぐ鎖。
 犬に首輪を括って制御するように。


魔女娘「どっちが上か教えてやる――」


 下僕全ての首に黒い円が描かれる。
 その円は一瞬にして質量を持ち首輪となって下僕を縛る。
 首輪から鎖が伸びて、それら全てが束ねられ魔女娘の手へ。


魔女娘「【ライトニングボルト】」


 バリリリリッ!!
 鎖を伝って紫電が走る。

 下僕共は突然の感電に悲鳴にならない悲鳴を上げる。
 魔女娘の握る鎖が重くなる。
 数体の下僕が飛んでいられなくなったのだ。
 それを身体強化の魔法を使って握り続ける魔女娘も見事なら、ものともせず滞空するドラゴンも素晴らしかった。


魔女娘「ライバル魔女! お願い――!」

ライバル魔女「ドラゴンちゃん! まっすぐ全霊で羽ばたきなさい!」

 暴風爆発。
 許しを得たドラゴンは雄叫びを上げると、力強く翼をはためかせた。
 風とともに下僕を引き連れ、最高速度で前へと進む。
 ぐんぐんと前へ。景色が目まぐるしく変わる。
 やがて人の気配のない開けた土地へとたどり着いた。


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