魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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◆TEm9zd/GaE
[sage saga]
2021/06/17(木) 08:07:14.85 ID:LIbRpXZ60
サキュバス「マスター! 今から【世界催眠】でその化け物を無力化するから、一撃で仕留めて!」
大声で主人へと告げる。
それと同時に自身にかけていた催眠を解いた。
羽としっぽがクルリと翻る。
身に纏った服も姿を変え、布地の面積が極端に減る。
上と下、紐のような太さの黒い布で大事なところをかろうじて隠すのみで肌の殆どを見せていた。
これが淫魔としての本領を発揮するための正装。
催眠の本質は誘惑だ。
相手に自分のことを魅力的に見せなくては催眠の効きは悪くなる。
【世界催眠】とて同じこと。
淫魔の正装には催眠をかけやすくする能力がある。
つまり今のサキュバスは十二分に催眠の力を行使することができるようになっていた。
下僕含めこの場にいる全員がサキュバスに目を奪われる。
淫魔の正装が持つ誘惑能力のせいだ。
サキュバスは下僕を見上げる。
敵は強大にして圧倒的。
サキュバス「――違う」
強大さも。威圧感も。
再生能力も。馬鹿力も。
五感も。筋力も。知能も。
サキュバス「違うでしょ――」
りーん。
鈴の音が鳴り響いた。
いや、鈴の音が鳴った幻聴。
鈴の音なんか鳴ってない。
サキュバス「必要ないわ、あなたには――」
地面が波紋を描く。
いや、波紋を描いた幻覚。
地面は波紋を描いていない。
下僕「――――――――?」
だが、下僕には鈴の音も聞こえていたし、波打つ地面も見えていた。
サキュバス「――あなたは何もできない木偶の坊」
下僕「――ぁ?」
強大さも。威圧感も。
再生能力も。馬鹿力も。
五感も。筋力も。知能も。
一瞬にして下僕の全てがなくなった。
赤子ほどのサイズになった下僕が、魔女娘の足元に転がる。
サキュバス「マスター!」
魔女娘「――――!」
サキュバスからの呼びかけにはっと我に返った魔女娘はとっさに魔法を発動する。
魔女娘「【オーバーノヴァ】」
今日だけで何度も放った爆発魔法。
ボンッと小気味いい音がして小さくなった下僕が木っ端微塵に吹き飛ぶ。
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