魔女娘「あなたは何ができるの?」サキュバス「うっふーんなこと」
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207: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2021/10/29(金) 16:56:24.45 ID:0q//zJcu0
 必要な精気の量が百人分となってから数日が過ぎた。

 生贄として捧げるにたる目ぼしい人物をこの数日見つけられていなかった。


 いつまでこの生活が続くのだろう。

 道の端に腰を下ろして行き交う人々の精気量を一人一人識別しながら、そんなことをぼんやりと考える。

 百人分。目標まではだいぶ減ったが、それでもまだ遠い。

 人一人がもっている精気はどんなに多くても二十人かそこら。

 いつも生贄に捧げているのは十人分くらいの者が多い。

 つまり最低でもあと十人。それだけの人を犠牲にしなくてはいけない。

 そのことを考えると気が重くなる。

 そんな私の心境と共鳴するようにしだいに空も重い雲で覆われていった。

 

 空が重さに耐えきれなくなって、ついには雨が降りだした。

 叩きつけられた雨が落下と同時に地面に弾ける。

 その音が幾重にも重なり曲を奏でているみたいだった。

 悲しい曲だ。

 少なくとも私はそう思った。


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