クラリス「貴方様と赤い葡萄酒を二人で…」
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3:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:30:25.21 ID:MEl38wfp0
もし、もし本当に天に主がおあすのなら、この試練は…あまりにも酷です…

私は、アイドル。偶像であり、もとの語源は宗教用語で崇拝対象を意味します。そんなアイドルに求められるものは多く、整った容姿に、舞踊や歌唱、演劇の才など日々の修練が必要なものばかり。
しかし、そんな修練は耐えられます。

耐え難いのは、アイドルとして、そして神に身を捧げた元聖職者としての制約。

恋愛禁止。特定の異性を愛すること。

かつて聖職者を志した頃は、私には縁のない制約であると、そう思っておりました。

貴方様に出逢うまでは。

貴方様は、私の人生を変えてしまいました。

貴方様のお陰で、私は輝けました

今の私がいるのは、全て貴方様のお陰です。

教会を救うため。今思えば、なんと身勝手な動機なのでしょう。
自らの私利私欲のために、他の者たちが人生をかけて目指しているアイドルを利用しようとしたのです。

それでも、貴方様は私を否定せず、全力で手助けするといってくれました。

それから、長い時間を貴方様と過ごしました。辛いときも、楽しいときも、貴方様は私の隣にいてくれました。

そうしていつの間にか、こうしてずっと貴方様の隣を歩けたら…そんな事を思うようになっていたのです。

アイドルになった事は、後悔しておりません。

しかし、こんな形で貴方様と私を巡り合わせた運命を、私は恨みます。

この運命が、主が私に与えた試練なのだとしたら...

なんて残酷なのでしょう。

ああ、神よ。我が主よ。
アイドルが、シスターが、人を愛すのは、罪でしょうか。



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