クラリス「貴方様と赤い葡萄酒を二人で…」
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4:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:30:54.92 ID:MEl38wfp0
「乾杯っ」

チンッという音をたてて、二つのグラスが軽くぶつかる。中に入る真っ赤なワインが僅かに波を建てる。

グラスを傾け、一口だけ飲む。香ばしい果実と、アルコールの苦味が口内に広がった。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:31:25.62 ID:MEl38wfp0
彼女が全て手作りしたというのだ。うちの事務所の、五十嵐響子にも負けないのではないかと思う。

「ほら、お好きなだけ…」

そう言いかけた時だった。彼女のお腹が大きな音をたてた。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:32:23.11 ID:MEl38wfp0
「良いワイン?」

デスクで事務仕事をしていると、ふと同期のプロデューサーに声をかけられた。片桐早苗さんを担当している人だ。

初めて会ったときは、目つきの鋭さに少し怯んでしまった。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:32:49.31 ID:MEl38wfp0
「俺が言えたことでもないけど、少し担当アイドルには酒、控えさせろよ?」

そういえば、彼の担当の片桐さんもかなりのお酒好きだったっけ。クラリスさんがお酒そんなに飲まない人で良かった。

「分かってはいるんですけど…お酒を飲んで幸せそうにする楓さん…好きなんですよね…」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:34:52.30 ID:MEl38wfp0
「P様。お疲れ様です。」

給湯室の冷蔵庫を開き、貰ったというワインを見ていると横から声をかけられる。

「クラリスさん。お疲れ様です。」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:35:37.39 ID:MEl38wfp0
それは言えている。これを女性が一人で飲みきるのは、きついだろう。

……正直、飲んでしまいそうなアイドルが、うちの事務所には何人か思い浮かぶが…

「それは…そうですが…しかし…」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:36:08.46 ID:MEl38wfp0
許されないと…理解しています…今だって、心の底からわきあがる罪悪感に押しつぶされそうです。

そんあ罪悪感から逃れるように、ワインを傾けます。

お酒を言い訳に、酔っていたから。などという言い訳をたてにこの時間をすごしました。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:36:46.43 ID:MEl38wfp0
ふと、時計を見る。
結構時間が過ぎていた。テーブルの上に並べられていた料理は、もう残り少ない。

「…」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:37:15.18 ID:MEl38wfp0
「…」

「っ」

ふと、クラリスさんの手に力が入ったのを感じた。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:37:56.17 ID:MEl38wfp0
「……」

「……」

見つめあい、流れる沈黙。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2020/02/03(月) 23:38:24.97 ID:MEl38wfp0
「……」

「はぁ…はぁ…」

口を離すと、彼女の息は少し弾んでいた。
以下略 AAS



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