4:名無しNIPPER[saga]
2020/02/21(金) 12:15:12.51 ID:x5wr5r0I0
その温泉旅館は、山の中に建っていた。温泉から臨む景色が美しいことが謳い文句らしい。ただし、俺は景色なんざに興味はなかった。
靴を脱ぎ、星梨花に受付前の椅子で座っているよう指示を出した。その間に受付のスタッフに挨拶をするフリをする。一旦、星梨花の元に戻ってテキトーなデタラメを言った。
「なあ星梨花。スタッフさんのご厚意なんだが温泉に入らないかって」
「温泉ですか? 入ってみたいです。でも急に着替えだとかタオルとか準備ができてないですし……そのえっと」
まぁその年頃の女の子は急に温泉とか言われても戸惑うだろう。
「タオルとかはここで買えばいい。それにせっかくのご厚意を無碍に断るとこれから仕事に影響がでるかもしれないんだ」
「えっと……分かりました」
この子は人の厚意を断ることができない。それを分かりつつ、了承してもらった。
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