【オリジナル】イノセンス
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46: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:40:46.13 ID:EqlApZsio
フライハイトの前はシルフ達を中心に人だかりが出来ていた。
理由は当然、短剣を持った男二人と素手の男が大立ち回りを繰り広げるからだ。
ステゴロならば喧嘩を扇動する輩もいるかもしれないが、凶器を振りかざしているような状況では囃し立てる者はおらず、全員衛兵の到着を願いながら悲劇が起こらないことを願っていた。

―――が、いざ始まってみれば、ものの数秒で男の一人は鳩尾に受けた拳打で昏倒し、シルフによって短剣を取り上げられてしまう。
残る一人はシルフの手に短剣が渡ったことで踏み込むことができず、大粒の脂汗を流しながらジリジリと距離を推し量っている。

男に視線を向けることなく、奪った短剣をしばし手の中で弄んでいたシルフだが、興味が失せたように短剣を投げ捨てた。


「もう止めにしなさい。
 捕まればよくて鞭打ち、最悪、斬指刑になるかもしれませんよ」

「うるせぇ! …舐めてんじゃねぇぞ…っ」


悪党というのはとことん哀れな生き物である。
面子を死守することを最重要とし、力の差が歴然としていてもそれに立ち向かうこと美徳とするのだ。
この男の頭の中はプライドを守るために虚勢を張り続けることに必死になっていた。


「死ねオラァ!!」


両手で握った短剣を前に突き出し、一直線に突進する。
―――が、期待した手応えは得られず、視界が一回転して全身が地面へと叩きつけられる。
取りこぼした短剣はシルフの足で遠くへ払い除けられた。
受け身も取らずに拗じられた腕が筋断裂を起こし激痛と痺れにその場にうずくまりながら、更に去勢を張り続ける男は脅しの言葉を口にしはじめた。


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