55: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:52:11.03 ID:EqlApZsio
「美味しい夕食をありがとうございました」
シルフは食卓を囲むハバー一家に向けて手を組みながら頭を下げる。
白いクロスの敷かれたテーブルに並べれた料理は賑やかな食卓の跡を示すように、ほとんどが空になっていた。
「ふふ、今日買った本にあるレシピを早速試してみたの。
お口に合ったようで何よりですわ」
「ええ、ルイーサ様のスープも大変美味しかったです。
身体が温まりました。」
「君が厨房に立つのも、コックはすっかり慣れたようだね」
「母親ですもの。
コックが作る料理も良いけれど、やっぱり自分の料理を娘に食べさせてあげたいわ」
「うむ、今日の酒は格別に美味いの。
やはり夕食は大勢で囲むのが一番じゃ」
「お父様、あまり深酒はしないで下さいましね」
「まぁ、いいじゃないか、付き合いますよ、お義父さん」
エドゼルがアルドのゴブレットに上等な葡萄酒を注ぐ。
「すまんな」と言いながらアルドは一気に中身を胃に流し込んだ。
その光景にルイーサは再び口を挟みそうになるが、半ば諦めたのか、黙って食器を片付けはじめた。
先程から屋敷の奥で楽しそうなソフィアとカーリアの声が聞こえてくる。
夕食を早く食べ終えた二人は邸宅の奥で仲良く遊んでいるようだった。
ソフィアを無事城へ送り届ける任を負うシルフは酒を遠慮して、楽しそうな彼女たちの声に耳を傾ける。
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