8: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:01:10.88 ID:EqlApZsio
「滅相もございません、王女様」
「姫様、よくご自分から謝ることができましたね。
シルフは誇りに思います」
「…うん」
ソフィアは照れくさそうに顔をフードで隠すと、シルフの首に両手を巻き付けて抱っこをねだった。
「それでは」と宿舎から出ようとするシルフにヘルベルトとマーディンが声を掛ける。
「あ、お待ち下さいシルフ隊長」
「部屋に剣を忘れてますよ! 勝手に触っちゃってすみません!」
マーディンが大事そうに両手に抱えた剣を差し出してきた。
長さは一般的な両刃の片手剣と同様の長さであるが、細身の湾曲した刀身を収めるため木製の鞘も曲線を描いている。
柄頭と十字鍔に金色の装飾が施されているが、それ以外は黒一色だ。
グリップに巻いてある革が手垢で変色している以外は不自然なほど美しい外観をしていた。
「申し訳ありません。
それは私の部屋に置いておいて頂けますか」
「えぇ? い、いいんですか?」
「姫様が怖がるんですよ、それを身に着けていると」
「は、はぁ…」
「それに、その剣には呪いが掛かっているので、あまり触らないほうがいいですよ」
「いいッ!?」
60Res/67.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20