7: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 22:59:59.19 ID:EqlApZsio
長いプラチナブロンドの睫毛の大きな碧眼から大粒の涙が込み上げて頬を伝っていく。
しゃくりあげながら肩を震わせるソフィアも見て、シルフは彼女の肩を抱き寄せた。
”やれやれ”と軽くため息をつきながら、頭をなで、背中をさする。
こうなってしまっては、これ以上叱ることはできない。シルフもソフィアの涙には弱かった。
いよいよ本格的に泣き出してしまったソフィアを抱き上げて、周りの兵士達に軽く会釈する。
事の顛末を見守っていた彼らもそれぞれ持ち場に戻り、ちょっとした早朝のドタバタは幕を閉じた。
ソフィアを抱きかかえたまま、シルフは侍女へ頭を下げた。
「ご迷惑をお掛けしました。
姫様は私がお城までお連れしますので、どうぞ仕事にお戻り下さい」
「は、はい…。
あの、僭越ながら…、あまり王女様を怒らないであげて下さい…。
シルフ様にお会いするのは楽しみにしてらしたので…」
「ええ、私も姫様に嫌われたくありませんから。
それよりも、少し姫様と散歩にでようかと思いまして。
外は寒いので、そちらの羽織ものを着せたいのですが」
「あ、はい。
王女様、さぁ、こちらのお召し物を」
ソフィアを一度床に立たせて、美しい白狼の毛皮の外套をソフィアに着せる。
首元までファーが覆うので、非常に暖かそうだ。
「我儘言って、ごめんなさい…」
胸元のボタンを締める侍女に向かって、ポツリとソフィアが呟いた。
涙で濡れた瞳で、必死に許しを請うような表情に一瞬驚いた侍女だが、すぐに慈愛に満ちた笑顔で応えた。
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