【安価】女探偵「奇々怪々な事件ならおまかせあれ」
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344: ◆VewnKbCuMWTD[saga]
2020/03/20(金) 16:01:53.30 ID:54QuOWVkO
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寂れた喫茶店の脇にある、薄暗がりの細い階段。
誰もがそのまま見過ごしてしまいそうな目立たない階段を上った先に、その探偵事務所はあった。
男は逡巡したのち、ドアを数回ノックし事務所に入る。
男が来るのを予見していたかのように、黒革の椅子が扉の方へ向き直った。
奈月「ようこそ、我が探偵事務所へ。今回はどのような難事件に巻き込まれたのかな、お客さん?」
刑事「客じゃねぇ」
奈月「ふふ、お久しぶりです、刑事さん! どうしたんですか?」
刑事「別に。たまたま近くを通りかかったから、ちょっと顔を見せようと思っただけだ」
奈月「あー、私に会いたくなっちゃったんですね! 私も会いたかったですよ!」
刑事「そんなんじゃねぇ……これ」
奈月「たい焼き……! やっぱり私に会う気まんまんだったんじゃないですか! 中身はもちろん?」
刑事「あんこだ」
奈月「なんで!? このお店ならカスタードって私前に言いましたよね!」
刑事「……最近、このあたりで女性の行方不明が数件報告されてる。何か心当たりは?」
奈月「……ないですね。そういった依頼も受けてないです」
刑事「本当だな?」
奈月「本当に決まってるじゃないですか」
刑事「……お前、少し変わったか?」
奈月「分かりました? 実は化粧品を変えたんです! すごい綺麗になったって近所からは評判なんですけど、どうですか?」
刑事「邪魔したな」
奈月「ちょっと! 反応は!?」
刑事「……行方不明になった女性たちの特徴に、お前も十分当てはまってる。気を付けろよ」
奈月「ふふ、大丈夫ですよ。私にはこの『目』がありますから」
刑事「……」
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