白石紬「う、うちがセクハラに弱すぎ……?」【R18】
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◆FreegeF7ndth
[saga]
2020/03/20(金) 23:16:38.54 ID:0kmcNV+Co
※09
キス――といっても、私がプロデューサーと最初にしたのは、くちびるを重ねたり、
触れ合わせるぐらい。小鳥の餌付け程度の……
「んっ、く、ふ、ぅう……❤ う、っ、んんっ……❤」
海外ドラマならあいさつで済みそうなそれが、私にはめまいを起こさせてしまいます。
プロデューサーが探り探り、私の歯のエナメル質を舌でなぞってきて、
私の味を知られてしまう……もしかしたら、私自身でさえままならない内心も知られて……
「ひゃ、ぅ……! ひゅっ、ふ、ぅ、んくっ……」
――し、舌の裏、なんて……自分でも、触ったことがないのに……!
こじあけ、ないで……とめられないんです。私、あなたをとめられない……。
音、立てられたら、や、ぁ、っ……ざら、ざらって、なめられたら、とけ、ちゃうっ。
私が舌で刺激されるのに慣れる前に、プロデューサーは私を解放しました。
息、ひゅうひゅう荒れてるのに、息が止まってるかと思うほど苦しくて、
鼻息の荒いところを見られて……はしたないところを……。
……はしたないどころではありません、ね。キス、していましたもの。
鼻息なんて、プロデューサーの頬やおとがいへ直に吹きかかっていたはずです。
「ぐ、すっ……う、ぁ……私、泣いて、など……い、いや、だめ、
あんた……離さんといて……うち、立ってられな……あっ」
私はプロデューサーの肩口に寄り掛かってしのいでいました。
プロデューサーの胸や腕は、背中で感じていたときよりもずっと堅固に私を受け止めてくれていました。
「ちがい……ます……うち、いやなんかじゃ……う、うっ……
本当に、泣くほど嫌であれば……とうに、人を呼んでおります……っ」
こんな時に限って、プロデューサーは的外れの管を巻くのです。
貴音さんが、よくプロデューサーのことを「いけず」と責めなじっておりますが、
今その意味が泣くほど身にしみます……。
「うちだって、そんな、なんで泣けてくるのかなんて……後生だから、言わせんといて……」
……私は情けなさにまみれながら、プロデューサーに甘えていました。
だって離したら終わってしまうんです。
もし冷静に考えられたら、終わるわけはないと心得ていたでしょうが、
冷静さなんかきっとプロデューサーの前に立つ前の道中に落として忘れてしまっていたんです。
でも自分の不甲斐さは忘れられません。
察して、と。言わなければわかりませんか、と。
「思っていること、口に……そんな、苦手さけ……っ」
こんなん、てんごうです。
そうほざく私こそ、プロデューサーの気持ちを今までどれだけ察せてきたんですか。
ちゃんちゃらおかしい……痴人夢を説くとはこのことです。
でも舌が回らないので、やむなく私は、プロデューサーへ絡めた腕に力を込めます。
伝わって……私の、体温で……ほら、こんな、私自身が焼けそうなぐらい、熱いから……。
などとドラマか少女漫画じみた感傷に酔っていた私は、
しばらくすると、下腹部あたりに、不審な棒状の感触が押し付けられていると気づきました。
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