大崎甘奈「キャッチャー・イン・ザ・バスルーム」
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23: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/04/22(水) 02:22:38.05 ID:GqcyeRvh0
ベッドで向かいって座っていると、甘奈が手を握ってきた。マッサージをするときみたいに、両手の指で揉まれる。ネコが布団を踏んでいる動画を思い出した
「……やっぱり、固いね。ゴツゴツしてる」
指の付け根、関節、爪を触られる。甘奈の柔らかな指先に揉まれて、年甲斐もなくドキドキした
「男の人の手をこうやってじっくり触ったの、初めてかも。ずっと気になってたんだけど、触れなかったし……」
そのまま指を絡ませて、手のひらを合わせられた。街中で恋人同士がしているような、手の繋ぎ方。甘奈は力の強弱を繰り返しながら、手を握り続ける。顔はニマニマとしていた
「ん〜〜……ふふっ、あはっ、うわ〜〜……こんな感じなんだね、プロデューサーさん」
正直『何がどんな感じなんだ?』とは思ったけれど口に出さなかった。甘奈には甘奈のしたいことがあるし、考えもある。それに、無粋なことを言って、甘奈の笑顔が崩れるのを観たくなかった
手を握られたまま、しばらくして。甘奈が困ったように投げかけてきた
「……これからどうすればいいの?」
「ん?」
「いや、その……あの! ……えっ、その……えっちなこと……これから、し、しちゃうんだろうなって、甘奈も、そうしたいんだけど、日にちもちゃんと大丈夫な日で、これから、えっと、でもプロデューサーさんと」
握られた手に汗が滲む。じめっと、甘奈の手が粘ついた熱を帯びている
「……ごめん、甘奈、こういうの初めてで……どうすればいいかわかんない」
「…………そっか。じゃあ……と言っても、俺も経験が豊富ってわけじゃないしなぁ」
「……あるんだ。やっぱり」
「……まぁな」
「そうなんだ……やっぱりなんだ、複雑。あっ、嫌ってわけじゃなくて! そりゃあプロデューサーさんカッコイイし、優しいし、モテそうだし……恋人がいたこととか……あると思ってたけど……」
恋人繋ぎではしゃいでいたときとは一転、甘奈のテンションは下がっている。ションボリした甘奈を、繋がってない方の手で抱き寄せた
「悪いな」
「……謝んないでいいよ、甘奈が勝手に落ち込んでるだけなんだし」
「……悪い……これからは、甘奈だけだから」
「うっ……そう、だよね、甘奈は……ふふ……うん♪ 甘奈だけにしてにね!」
また頷いた。これからはどうなるか分からない。俺たち二人、どうなってしまうのか見当もつかない。くらい未来が待ってる可能性の方が大きいのだ。けれど、とりあえず、自分の中で見つけた答えだけはハッキリさせて、甘奈に伝えた
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