月岡恋鐘「長崎で逆レ●プが人気? そんなわけ無かよー」
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11: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/04/19(日) 23:39:47.01 ID:gtMoMWxlo

※10

「なぁ恋鐘。あらためて言うことでもないかもしれんが、アイドルがオトコを漁るのはマズイ」
「アサるとか、そんな人聞きの悪い〜。うちはプロデューサーだけよー♥」
「特に担当アイドルとプロデューサーは、一発アウトだ」

 担当アイドルに手をつけるプロデューサーや、そんな人間を雇っている事務所に、
 自分の娘やアイドル生命を預ける人間がいるだろうか? いないだろう。

 プロデューサーは、作詞・作曲のプロ上がりでもない限り、ヒト集め・カネ集めの力量が物を言う。
 信頼を失って立ち行かなくなったら、ほかの何かで取り返すということができない仕事だ。

 まぁ……ことさら「いけない」と言われるのは、シたがる人間がいることの裏返しで、
 そういう関係でズブズブになっているのが露見して引き合いを失う連中は、残念ながら多いのだが。
 ただ、少なくとも、俺とアンティーカは……

「へー、ほぉー。そいぎん、プロデューサーは、アイドルだから、ダメと?」
「……何をニヤニヤしてるんだ」

 恋鐘の笑みは、九十九島で見た意味ありげなソレに似ていた。
 なんだかバカにされている気がする。

 夜這いされてからじゃ言えたこっちゃないが、
 恋鐘はそんなヒトをあからさまにあざ笑う性格ではないと思ってたのに……

「プロデューサーは、アンティーカのほかの子らにも、冷たかオトコやったもんね〜。
 4年もあがんきれか女の子らに囲まれ言い寄られて、よか手を出さんでここまでプロデュース続けてくれたね。
 そこは素直に感心しとるよー」
「なんでそこで、あいつらが……」

 恋鐘は俺の問を黙殺する。

「確かにアンティーカなら、プロデューサーと浮いた噂がもし出たら大火傷ばい」
「恋鐘、わかっててこんな――」

 特にアンティーカは、乱暴に言えば……「カワイイ」「キレイ」がありふれているアイドル界隈でさえ、
 圧倒的な――すれ違った連中の首を捻じ曲げ二度見させたことは数え切れない――ヴィジュアルで殴りつけるユニットだ。
 それは強力な武器である反面、使い方を誤ったと見られたときのダメージも大きい。

「ばってん、『月岡恋鐘』は、じきにそうじゃなくなるけん、プロデューサーもそう考えとー?」
「いつ、そんなコトを、俺が」

 恋鐘が嘘のようなことを言う。
 人の頭のナカ、知ったふうに、勝手に決めやがって。
 いつ俺が、恋鐘とそういう関係になっても問題がないと――

「プロデューサーが何を言うても、もう遅かよ。後の祭りたい」
「……なんでお前、そんなに自信満々に……恋鐘にはいつものことかもしれんが」
「うちな、お仕事にかこつけてプロデューサーを佐世保のあっちゃんこっちゃん連れ回したろ?」
「それが、なんで後の祭りに」

 恋鐘は、ここにきていきなりきょとんと目を丸くした。
 どうも、話がどこかでつながっていないような……

「うちのソロ活動しはじめてここ2〜3年もそんなん繰り返してたけん、佐世保どころか、
 平戸や波佐見ぐらいまでは、プロデューサーはうちの良(よ)か人だと思われとーよ……♥」



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