月岡恋鐘「長崎で逆レ●プが人気? そんなわけ無かよー」
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8: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/04/19(日) 23:37:44.08 ID:gtMoMWxlo
※07

「カノコユリは……種から、芽を出して、球根になって、花が咲くまで……4年、かかります」
「……存じ上げませんでした。不勉強で」
「だから……まぁ、4年は待っちゃろうと。
 あいは……恋鐘は、プロデューサーどのから見て、咲けておりますか?」

 ジャズ好きにありがち(?)な叙情的な言い回しのうえ、さっきベンソンの名前を聞いたせいか、
 『this masquerade』の歌いだしが割り込んでくる。
 Are we really happy here? With this lonely game we play... とかなんとか。

 恋鐘は、このままで――

「恋鐘さんの花盛りは、まだ先ですよ」

 ――自分の妄想を踏み消すように吐き出す。と、

「プロデューサーの言(ゆ)うとおり、うちはまだまだこれからたい!」

 哀愁漂うベンソンのギターとボーカルは、出し抜けな恋鐘の声で雲散霧消した。

「プロデューサーがこっちゃん来とるって話しとったら、
 こんあいだに宣伝で世話になったからって、梅ヶ枝さんとこが焼酎やったたい!
 飲むたい飲むたい! 酒は飲め飲め飲むならば〜♪」
「それは福岡の黒田節では……」
「そげん細かかコトよかよか! 佐世保から見たら、博多なんて長崎と距離ば大差なかよ」

 恋鐘は焼酎のボトルを抱えて、俺と父親の間にどーんと座ってきた。

「さぁ〜、オトコふたりの酒席のしんみりは終わり! 花が咲いたけん、もっと明るく明るく!」

 恋鐘が成人してから知ったのだが、彼女はお酒もたいそう美味そうに飲む。

 やっぱり恋鐘は、料理とか、グルメとかの路線を主とすべきだろう。
 そうすれば、佐世保に立ち寄る機会も増えて、少し寂しげな父親も喜びそうな気がするし。




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