【安価・短め】元ビッチと元キモオタの子供が恋人を拾った
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◆DLsVqu3F.A
[saga]
2020/06/13(土) 17:08:35.26 ID:12ZLMt+/0
〜
シャル「としつぐー、としつぐー」
俺「なにー?」
2日かけて例の3部作を見終わったらしいシャルが俺に声をかけてきた。
シャル「ゴイがソロッタカラ、しゃるノカコヲハナシターイ」
俺「シャルの、過去.........?」
シャル「ウン」
シャルの過去、というのは、この世界に来る前の事なのだろうか。
シャルが俺の腕の中にぽすんと座り込んできて、体重をかけてくる。
シャル「...........しゃるネ、えるふジャナイノ.........はーふえるふナノ........」
俺「はーふえるふ.......純粋なエルフじゃ無いって事?」
シャルはほんの少し頷き、震える声で続ける。
シャル「ゴメンネ、ヤサシクシテクレテイタノニ、ダマシテ.......えるふジャナイッテシッタラ、としつぐモイヤダト、オモッテ.......ッ.........!」
シャルが声を殺して泣き始める。
俺はその頭を撫でる。
俺「大丈夫だよ、シャル。過去に何があったかは分からないけど、俺はそんな事でシャルのことを差別なんてしないよ。だって、シャルはシャルだもん」
ハーフエルフ、やはり、シャルはエルフの一族の1人だったわけか。
どうりで魔法が使えたりするわけだ.....
シャル「と、としつぐぅぅぅぅぅ..........! うー.......ひぐっ、ひぃ〜ん.......!」
俺はシャルの頭をナデナデする。
俺「好きなだけ泣いて良いから。いくらでも、泣いて良いから.......」
シャル「ひっ、っひぐ........! ぅっ、ひぁうううぅぅう..........!」
〜
シャルは泣き止んだ。
今もたまに鼻を啜る音が聞こえる。
俺の部屋だったからか、父さんも母さんもシャルが泣いたことには気付いていない。
俺はただ静かにシャルの頭を撫でていた。
ぽつりぽつりと、シャルが過去を話し始める。
シャル「...........しゃるネ、えるふノムラニウマレタノ。オカアサンガえるふデ、オトウサンガ、タビビトのニンゲン......オトウサンはタビビトダカラドッカイッテ、オカアサンハしゃるヲウンダトキニシンジャッテ、しゃるハオバサンニヒキトラレタ.......ミンナ、しゃるガはーふえるふデモフツウにソダテテクレタト................オモッテイタノニ...............オモッテ、イタノニ............!」
俺「辛かったら話さなくて良いよ、シャル........」
フリフリと首を横にふるシャル。
意地でも話すようだ。
シャル「ウラギラレタ.......しゃるハドレイショウニンにタカイオカネデウラレタ。オリにイレラレテ.......ムラノミンナカラヒドイコトイワレテ.........! .....オバサンカラモ『はーふえるふノケガレタチのオマエナンカ、ウマレナキャヨカッタ。アネはバカダッタ』ナンテイワレテ.........ソレカラ、クサリツケラレテ、ドレイのバシャニノッテ........ナントカスキをツイテ、ニゲテ、ニゲテ、ニゲテニゲテ......」
そんな辛い過去があったんだ.....
俺がシャルを抱きしめると、シャルは俺の指をキュッと握りしめた。
シャル「モウハシレナクナッテ、しゃるハモウシヌカトオモッタ。デモ、としつぐガタスケテクレタの。サイショはコワカッタケド、ヤサシクシテクレテウレシカッタ。イマは、ダイスキダヨ........♡ ......アリガト、としつぐ.......♡」
俺「うん。.......あの時、シャルが助けを求める声が聞こえてきたんだ。助けを求めてくれたから、俺も見つけられた。.......本当に良かった」
シャル「ウン.......♡」
ゴロンと体勢を変えて、シャルが猫みたいに丸まった。
ちょと鉄枷が痛いけど.......
そのまま俺がシャルを膝の上で撫で続けると、シャルは目を閉じて眠ってしまった。
本当に良かったと思いつつ、そろそろこの鉄枷、もといその悲しい過去ともおさらばさせてやろうと思ったのだった。
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