宮本フレデリカは如何にしてこの世を去ったのか
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2: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:07:48.07 ID:p0TmPlc30
うだるような真夏の日光が容赦なく辺りに降り注ぐ。
黒猫は日陰ででろんと寝ころび暑さに耐えていたが、
不意に耳をピクリと立て、歩いてくる女性に跳びかかった。

「にゃはは、グッドモーニン♪」

女性は慌てる素振りもなく抱きかかえ、
「暑いねー今日も」と話しかけながらそのまま歩を進める。
猫は胸にもたれかかり、眠そうに青い目を細めた。


彼女は猫を抱きかかえたまま、『ペットとの入店大歓迎!』との立て看板が置いてある喫茶店に入った。
コロコロと鈴が鳴り、ウェイトレスらしき金髪の女性が振り返る。
彼女の胸には「宮本フレデリカ」と書かれた名札が付いていた。

「あ、シキちゃんいらっしゃーい♪キシちゃんもいらっしゃーい♪」

「やっほーフレちゃん♪」

フレデリカは志希に駆け寄り、猫と、なぜか志希の頭を優しく撫でた。
気持ちよさそうな顔が二つ並ぶのを楽しそうに見つめた彼女は、
一人と一匹をテーブル席へ案内した。


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