宮本フレデリカは如何にしてこの世を去ったのか
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3: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:09:09.16 ID:p0TmPlc30
冷房の効いた店内は快適そのもので、ソファに座った猫は軽く伸びをすると
早々に丸くなり寝る体勢に入る。
志希は猫の背中を撫で、メニューを手に取ると少し遠くにいる例のウェイトレスを見つめた。


「お待たせいたしました、お嬢様〜♪」

「ありがと〜。んん〜いい匂〜い♪」

フレデリカは志希の席にパンケーキとオレンジジュースを運ぶと、そのまま志希の向かいに座った。
平日の昼間で客も少なく、店長が寛容ということもありフレデリカはよくこんな風に志希と談笑する。
志希はフレデリカと目線を合わせたまま、慣れた手つきでパンケーキにナイフを入れる。
丸いパンケーキを十字にカットし、その一切れをさらに小さく切り分けて猫の顔を模した小皿に移す。
やがて猫はパンケーキの香りで目を覚まし、テーブルに跳び乗る。
志希の差し出した小皿を見てスンスンと匂いを嗅ぐと、おもむろに齧りついた。
フレデリカはまるで我が子を見るかのようにその様子を見つめていた。


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