宮本フレデリカは如何にしてこの世を去ったのか
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47: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2020/05/04(月) 17:59:20.66 ID:p0TmPlc30
「アタシね、最近ずっと同じ夢を見るんだ」

「夢の中で、夜の廃墟で一人きり」

「でも夜は怖くないの。怖いのは…」

「大きな月が出てて、月明りが辺りを照らしてるの」

「月の光がアタシを照らして、それでできたアタシの影が…」

フレデリカは口元を抑える。深呼吸をして再び語り始める。

「アタシの影が、アタシに襲いかかってくるの」

「影だから、どれだけ逃げても追いかけてくる」

「アタシは月に照らされないように、朝まで物陰に潜むの」

「でも月もアタシを探すみたいにゆっくり動きまわって…」

吐き捨てるように、彼女は呟いた。

「月の光からは逃げられないの」


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