天空橋朋花「子作り逆レ●プのお供と言えば葡萄酒ですよ〜」
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29: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/05/11(月) 23:35:14.48 ID:i9qakCF1o

※27

「あ……ぁ、い、いた、痛ぁ――っ」
「けほっ、かほ、ごほっ……んぐ、くっ、んくっ……ぅううぅ……っ」

 痛い。甘ったるい。酒臭い。暑苦しい。吐き気がする。頭痛もする。どうして?

「……あぁ、浅いけど、傷、ついちゃいましたね〜……血も、少し。
 すみません、出た時、びっくりして、歯をぶつけちゃったみたいで……」
「……でた……? なに、が?」

 目を開けると、口元を白濁と半透明の粘液でべたべたさせた朋花が、
 昼のようにギラつく目で俺を見据えていた。



「ん〜……おっきくて、あついまま、ですね。機能的には、問題ないようで。頼もしいことです〜」

 頭がぐらぐらする。頭蓋骨の中で鐘をごんごん鳴らされ迷惑きわまりない頭痛がする。
 鼻の奥とかノドとか食道だか胃のあたりがカラカラに乾いて燃えるように熱い。
 おかしいな。俺は彼女の口にペニスを突っ込んでたほうで、俺の口には何も。

「……朋花?」
「はい〜? なんでしょう」

 俺を覗き込んでくる朋花には、光輪がなかった。シニヨンもベールもなかった。
 下ろした長い後ろ髪が、デコルテで横髪とごっちゃにくるくるなってたり、肩甲骨あたりに流れたりしていた。
 翼もドレスもなかった。紅潮した素肌が見えた。何も着ていなかった。

「酔ってるな?」
「そうですね〜。でも、あなたのほうが、ワインをたくさん召し上がっているはずです」

 そうか。頭が痛くて粘膜が熱いのはアルコールのせいか。
 朋花が飲め飲め〜って、わあわあ騒いで、グラスに注ぐもんだから、つい飲みすぎた。
 朋花は酩酊して……どうだか。フリだったのかも。
 確か『うふふ、う〜ふふっ』とか乾杯前からアルコール回ってたようなテンションだったし。

「……朋花、俺の……咥えてなかった?」
「ええ。準備に必要だったので」

 なんで。準備、なんの?

「子作り逆レ●プのお供と言えば葡萄酒ですよ〜。聖書にもそう書かれています」

 そんな馬鹿な。

「ロトの娘たち、ってご存知ですか〜? ほら、創世記で、ソドムから脱出した人たちです〜。
 逃げる途中で、奥さんが塩の柱になってしまった話のほうが有名でしょうか」

 ……あぁ、見るなって言われたのに振り返って見ちゃったから、ってやつか。

「ロトと2人の娘は、洞窟に隠れます。そのあと、ロトの娘たちはこうして……」

 朋花は俺のペニスに、自分の性器をずるずるとこすりつける。
 舐め回される。朋花の粘膜と肌と吐息がくすぐってくる。
 熱くて柔らかいものに包まれる。捉えられる。されるがまま。

「ロトを葡萄酒で酔い潰して、セックスして、子供を産むんです〜」

 朋花の膣内は、『聖母』の口内に負けないキツさで俺を攻め立てる。
 ペニスを飲み込み、ずしりと体重をかけてホールド。跳ね除けるなんて、考えさえできない。

「あなた、前に私へ……『期待してたか?』と聞きましたね……。
 ……『綺麗でしょう強いでしょう、さぁ汚してみせて』?
 わかりません。してた気もします。してなかった気もします。忘れました」

 朋花が、俺の部屋に駆け込んできた朝のことだ……と気づくのに、俺はまばたき何回かぶん時間がかかった。

「覚えてるのは、死にたくなった気持ちの一部と、生きたくなった気持ちの全部が、あなたのせいだということ」

 えっ。一部――全部? 稲葉さんの真似?

 ……あ、こら朋花。『勢いで言ってしまいました』って顔に書いてあるぞ。
 お前も酔ってるだろ。


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