天空橋朋花「子作り逆レ●プのお供と言えば葡萄酒ですよ〜」
1- 20
5: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/05/11(月) 23:19:40.10 ID:i9qakCF1o

※03

「……これはこれは、あなたは本当に、お嫌そうですね」

 娘は、俺の視界の下の方で『おかあさんのステージ、みたい!』と言いたげな風だったが、
 それを言いかけながら俺の顔を見上げ、声がへし折れたように黙ってしまった。
 俺はそんなに険しい表情をしていたらしい。

「やるとしたら、俺は見ないつもり」
「では、それはお断りします。あなたの目がないと、張り合いが足りないので〜」

 朋花は、かつて『聖母はこれから何回も、何度だって、ステージに立ちますからね〜』
 などと宣(のたま)っていたのに比べると、変われば変わるものだった。

「……とはいえ、ただお断りも不躾というか不義理と言うか。
 朋花がこっち来た時、秋月さんにはたいそう世話になった」
「そうやって、情に訴える算段かもしれません〜。
 実際、私も亜里沙さんのお顔を拝見して、懐かしいという気持ちには、なりましたから」

 朋花は微笑のままこちらを眺めていた。

「……花で、どうか」
「フラワースタンド、ですね」

 それぐらいが落とし所として無難だろうか。
 ひとまず『絶縁ではありませんよ』のメッセージにはなる。
 39プロジェクトも大きくなったらしいので、何かおいしい仕事につながらないかなぁ、と下心もあった。

「大きいのがいいな。半分出すから俺も連名にしてくれないか」
「……載せてもよろしいのですか?」
「広告宣伝費とか接待交際費で落ちたらいいな。先生に相談する」

 朋花が『もういいか』とでも言いそうな、ちょっとぞんざいな感じで、ようやく俺から目線を外す。
 そんなに疑うならお上手な口で問い詰めてくれれば……いや、娘の前だとしづらい話だった。

「ところで……『天空橋朋花』のお名前、今も使えるんでしょうか?
 芸名としては、処理をあなたに丸投げしてしまいましたし」

 それも確認をとらなければならなかった。765プロだけの問題ではなかったし。

「……もう天空橋でなくなってから、それなりに経ちますので〜」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
57Res/135.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice