天空橋朋花「子作り逆レ●プのお供と言えば葡萄酒ですよ〜」
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8: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/05/11(月) 23:21:39.64 ID:i9qakCF1o

※06

 俺は、朋花に『聖母』の枠を外れた仕事をふるようにした。
 サーベルを振り回す女騎士、番町皿屋敷のごときお化け、金棒を握り虎皮をまとう鬼……

「なかなか、多彩な役柄ですね」
「目が回りそうですか?」
「……いいえ」

 それから、チアリーダー、女番長、魔王、女装少年ヴァンパイア……

「……演じる、というのは興味深い体験ですね。
 ヴァンパイアのクリスが、エドガーと出会って世界の見方がかわったように、
 私も、世界の見方が少し変わったような気がします」

 俺がふった仕事の意義を、朋花は取り組む前はいささか訝しんでいたが、
 やってみるとそれなりに楽しみや収穫を感じた様子だった。

「俺も『子豚ちゃん』たちの欲しがり具合が、多少は分かってきた気がしました。
 『今は満ち足りていても、刺激には慣れて、すぐに次を求めるようになってしまう』と」

 かつて朋花が聞かせてくれた言葉だった。
 『聖母』だけあって、朋花はファン――つまり崇拝者――の移ろいやすさを、俺に先んじて喝破していた。
 熱心な崇拝者は、当人以外から見ると奇妙なほど、崇拝対象の乗り換えがお上手でいらっしゃる。

「そのとおりです。ですから私達は、現状で満足していてはいけないのですよ〜。
 常に二手、三手先を読み、子豚ちゃんたちを幸せにする方法を、ともに考えてもらわなくては」

 ただ、演じる役がいかに多様でも、それはまだ『聖母』という幹を彩る花と枝葉にすぎない。

「……朋花」
「なんでしょうか〜?」

 あの『Maria Trap』は、ある意味で台無しにされた。次こそ俺の意を汲んでもらう。

「次の曲では、鳥籠に閉じ込められてもらいます」



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