172: ◆u1rV3Ri3IQ[saga]
2021/09/30(木) 06:23:09.56 ID:Qz5BR4X90
島風「吾妻様の部下、島風です! よろしくお願いします」
リン「あぁ、よろしく。俺は……」
島風「5番隊のリン隊長ですよねっ。いやぁー話には聞いてましたけどかっこいいですな〜」
キラキラキラ。そんな擬音が聞こえてきそうな目をまっすぐ向けられ、狼狽える。雑用係、5番隊のバカップル、はやく結婚しろ、などと罵られることしばらく。こうして尊敬の視線と言葉を向けられるのはいつぶりか。
想定外の賛称っぷりに戸惑うものの、愛らしい少女に慕われるのはそう悪くはない気分であった。
島風「七色の魔法を操り、ロイヤルギルドで唯一の男性隊長!」ドン!
リン「お、おう……」
リン(七色? 補助魔法のことか?)
島風「数々の任務をこなし、かつてはロイヤルギルド最高規模の部隊を率いていたと!」ドドン!
リン(ほぼ雑用だけどな。平ギルド員を集めて宴会してただけだけどな)
島風「更にはロイヤルのKAN-SENを籠絡し、他ギルドの女性とも多数関係を持つプレイボーイ。男性すらも手篭めに――」ドドドド
リン「ちょちょちょ! なんだその話は!」
島風「リンさんの話ですけど?」ドーン?
首を傾げる島風。壮大な誤解があるようだが……事実に思われているらしい。
吾妻「リンさんの反応を見るに、やっぱり尾ひれが付いてるみたいですね。噂話」
リン「ええ、まぁ……」
島風「えぇえ!? じゃあ、街のため雑用をしたりギルドのみんなを指揮していたという話は……」シュン
リン「それはしてた。というか今もしてる。隊長になってからは指揮は部下にしかしてないけどな。今も国の便利屋だ」
島風「おおっ! そうですよねっ」パァッ
落胆の表情から一転笑顔に。国のため忙しくしているところに何か思うところがあるらしい。満足げな島風の様子につい笑みがこぼれてしまう。
吾妻「良かったですね、島風ちゃん」
島風「はいっ! 噂と全く――じゃないですけど、そうは違わない人でした!」
リン(男性は攻略してないけどな……。というか、そんな話が出るなんてまさか相手はアイツか? 噂ってコワイ)
吾妻「……では、リンさんの5番隊増員のお祝いに食事を用意しましたので、今晩は楽しんでいただければ」
吾妻が言うとほぼ同時に料理が運ばれてくる。お茶だけ乗せられていた机はあっという間に料理でいっぱいに。任務帰りということもあり空腹だったリンはありがたくいただくことにした。
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