【安価】でアズレンファンタジー
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174: ◆u1rV3Ri3IQ[saga]
2021/09/30(木) 06:24:32.39 ID:Qz5BR4X90




リン「……ん?」

 そして気づくと見知らぬ場所にいた。
 いや、吾妻のお屋敷も見知らぬといえば見知らぬのだが……自分が何でここにいるのかも把握できていなかった。

リン「呑みすぎだな……」

 ふぅとため息をつき、体を起こして周囲を見る。
 お屋敷の和室だろうか。時刻は夜。丸い窓からは月が見える。照明のおかげで昼のように明るいが。
 家具の少ない部屋に、大きめの布団が一つ。その上でリンは寝ていたらしい。

リン「泊まる話になったのか……?」

 見れば身につけている服は浴衣。ほんのりと石鹸の匂いがする。泥酔からお風呂、そして宿泊――という流れだろうと予想。

リン(迷惑をかけてしまった……)

 やれやれと頭を振る。明日は吾妻にしっかり謝っておかねば。そんなことを思いながら、照明のスイッチを探すべく立ち上がる。
 すると、トントンとノックの音。

リン「はいっ?」

 ちょっぴり驚きながら返事をし、襖の向こうに人影があることに気づく。

吾妻「……お待たせしました。入ってもいいですか?」

 吾妻のようだ。なにやら緊張したような声音で、影がきゅっと手を握る動きをとる。

リン「勿論。どうぞ」

 何の用だろうかと思いつつも、謝る機会かとすぐに中へ招く。すると吾妻は深呼吸を何回か繰り返し、意を決した様子で襖を開いた。

吾妻「……」
リン「……」

 互いに無言。吾妻の方は緊張か、顔を真っ赤にしてそそくさとリンの隣へ座る。手にしていた、お酒の乗ったお盆を床へ。落ち着きなく視線を泳がせる。
 そしてリンはと言えば、吾妻の姿に見とれ、そして同時に自分の置かれている状況にひどく混乱していた。


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