39: ◆u1rV3Ri3IQ[sage saga]
2020/06/04(木) 16:51:31.85 ID:d9cpxBSl0
リン(大丈夫か心配になるな……)
相手はKAN-SEN。まともに殴り合えば自分が負けることは分かるのだが、それでも気にかかってしまう。はらはらと保護者が子供を見守るような気持ちで、彼女の自己紹介を待つ。ぬいぐるみで口元を隠していたユニコーンは少ししておずおずと口を開いた。
ユニコーン「ユニコーン……回復魔法が得意だから、お姉ちゃん達に言われてこの隊に来た……。よろしく……」
よろしく、と各々が彼女に返事をする。
確かにこの面子で回復が得意そうな者は彼女を除いていなそうだ。上もアレコレと考えてくれているのだろう。
改めて上からの期待という名の圧を感じつつ、リンは最後の一人に顔を向ける。
赤城「……」ジーッ
おそらく重桜の所属、それも魔力の感じからしてかなりの強者。魔力の扱いが中級程度のリンでも容易に分かる実力だ。
他ギルドからの転属。交流や親善の意味もあるのだろう。もしくは、他ギルドと協力しなくてはならない何か大きな問題が発生しているのか。
色々と気になる点はあるが――今、猛烈に問いたいのは、
リン(さっきからすげえ見られとる!)
真顔で穴が空くほど見つめられている理由であった。
リン(さっきのアレが問題だったか? 重桜とロイヤルの協力は無かったことに、的な話になったりしたら……ギルドマスターに何を言われるか分かったもんじゃないぞ)
赤城「あら、私の番ですね」
リン「うおっ!? あ、そうそう。お願いする」
ハッと気づいて笑みを浮かべる赤城に思考を中断され、思わず飛び上がる。訴えたり通報したりするつもりは無いようだ。安堵するリンの前、丁寧にぺこりと頭を下げる赤城。艷やかな黒髪が揺れ、重力に従って長い耳が下がり、元に戻る。
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