堀裕子「福井で人気のさいきっくサキュバスです!?」モバP「えっ」
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7: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/06/07(日) 23:00:58.67 ID:l/v3zoKYo

※※

「夢でもし逢えたら、素敵なことね……♪
 プロデューサーが頑張ってくれたら、私もいつかカバーできますかね……?
 ということで……エスパーユッコ、あなたの夢に参上ですっ」
「んん……ぅううぅ……んうぅ……」

 暑い。その日の仮眠室は、なんだか寝苦しかった。
 俺は深夜・早朝の仕事に付き添って、すごく眠いはずなのに、眠りに落ちたような落ちてないような。

 暑い暑い。ゴールデンウィークが終わって間もないあたり、まだ夏には早いはずだが、
 おかしな太陽が頑張って、外はまぶしく汗ばむ陽気。それに仮眠室の空調がついていけてないらしかった。
 誰か仮眠室に入ってきて「うわ暑っ」ってなって、設定温度を下げてくれたらいいなぁ。

「む、無視しちゃイヤです、プロデューサーぁ……。
 いつもはちゃんと返事してくれるのに、夢の中だと、つれないんですね……」

 担当アイドル・堀裕子の声が聞こえる。なんでお前が事務所の仮眠室にいるんだ。眠けりゃ寮で寝なさい。
 というか、近い。ユッコが寝転がってる? べったりだ……べったり?
 暑いのは、もしかしてユッコのせいか?

「ユッコが夢で逢えたら、か……あんなしっとりした曲、あと20年はかかるだろうなぁ」
「あと20年経ったら……私、今のプロデューサーより年上じゃないですか」
「たぶんそんぐらいかかるよ、ありゃあ……みんなバカみたいにカバーしてるけど、
 吉田さんや鈴木さんと比べられるってこと分かってるのかなぁ……」

(に、にじゅうねんも経っちゃったら……もし経っても、プロデューサーは、私のこと……)

 いきなり……立体音響だか骨伝導スピーカーみたいな、とにかくまともじゃない声の入り方がする。

「何か言ったか? ……ユッコ?」

 ユッコの顔が、見える。横に寝転がってる俺のすぐそばで、額を突き合わせるように添い寝。
 なのにさっきの一瞬、ユッコの声が、俺の後頭部のあたりに流れ込んできた。

 ……それはそれとして、俺の枕の上に並んでて、ユッコの髪はくしゃくしゃ。

「そんな寝方じゃポニテが傷んでしまう……」
「ゆ、夢だからだいじょうぶですっ。プロデューサーは心配ご無用っ!」

 視点をずらす。ユッコは、クリーム色のふわふわした薄いオフショルダーなセーターと、
 その下には黒のホルターネックなキャミソールをあわせていた。確かユッコのお気に入りの私服だ。

 だとすれば下はたぶんフリルショートパンツだった。
 一瞬マイクロミニと誤解させギョっとさせかねない丈で、でもショーパンだから下着は見せません……
 だとしても、ずいぶん大胆に脚を出してるやつ。ユッコなのにあざといボトムスなのでよく覚えている。

「ムムムーン! ユッコなのにあざとい、ってどういうことですか!?」
「だってお前は愛嬌で殴るアイドルだから……色気は出してもいいけど、アクセントで……」

 ユッコは頬をふくらませた。指でつつきたくなるぐらい可愛い。

「……オトコのヒトは……いや、プロデューサーは、肌、出てたほうがいいんですよね……」
「オトコゴコロは、そんな安直じゃないぞ……オンナゴコロよりは安直かもしれんが……」
「セクシーギルティのとき、早苗さんに色仕掛けされるたびに鼻の下伸ばしてたの、私、見てましたよ?」

 ……あぁ、モーレツ★世直しギルティ! かぁ。あれはなぁ……。
 今思うと、早苗の趣味が入りすぎてる。あいつに任せすぎた。ユッコ担当として反省してる。
 ユッコ基準なら、まだサマプリとかゼッケンズのがマッチしてた。

「……ゼッケンズの打ち上げで、愛梨さんが、胸の谷間から絶対☆特権☆券を出す時だって、
 プロデューサー、ガン見してましたよ……」
「オトコってそういうもんだ」

 それはしょうがないだろう。

「プロデューサーっ、オトコゴコロが安直じゃないってさっき言ったばかりじゃないですか!」
(わ、わたしのおっぱいじゃ……だめ、ですかね?
 愛梨さんの、明らかに86以上ありますし……カップいくつなんだろ……?)

 ユッコの声が二重に聞こえる。
 目の前から聞こえてくるのと、後頭部あたりから聞こえてくるのが、同時に覆いかぶさってくる。



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