鷺沢文香さんが痴漢させたり自撮りオナニーを送りつけてくれる話
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14: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/06/14(日) 23:28:50.97 ID:KnKXCR6go

 そんな泥沼か谷底でごろごろ呻く私に、何か音が聞こえました。
 耳障りな、何かの振動音……振動? バイブレータ……これ、は……。

「――あ、あっ、わた、しっ……」

 私のスマートフォンに着信が入っていました。画面にあなたの名前が通知されていました。

「も、もしもしっ、しゃっ――さ、さぎさわ、ですっ」

 私はラグの上でよたよたしながら、やっとディルドを引き抜いて、ディスプレイをタップ。
 耳から聞こえてくるのは、確かにあなたの声……誰かが声を作ったフェイクでもなさそうです。

 というのも、送ったばかりのオナニー動画や、不完全燃焼に終わった痴漢の話題が出たからです。

「……す、すみませんっ……しんぱい、かけて……本当に、めんもく、しだいも……っ」

 あなたが通話してくださった理由は、自室へ送っていった時の私の具合が(本当に)悪そうだったことと、
 オナニー動画を送りつけたあと、私が感想もねだらず、あなたが送った返信に既読もつかず……
 とのことで、体調を崩したのでは……という心配・確認でした。

「おねがい、です……助けて、くださいっ……」

 私は恥を――あなたの声を聞いて、私の心に羞恥という正気のかけらが戻ってきました――忍んで、
 今の自分の苦境を喘ぎ喘ぎ説明して、どうか見捨てないでとあなたに懇願しました。

 ……あなたに見せつけるためのオナニー動画を撮影していたら、興奮して、
 でも膣奥で絶頂できなくて、そのうち現実感を失くして、離人症じみた不安に押しつぶされそうで……

 語っている途中、自分で自分のことを馬鹿馬鹿しいと思うようになりました。
 あなたの相槌のおかげでそのぐらいの余裕は復活しました。私は自分の現金さに驚きもしました。

「あ、あの……すみません、こんなこと、しゃべって……
 ただ、あなたの……あなたが聞いてくださって、やっと、落ち着いてきて……」

 でも、相変わらず困っているのです。子宮も、ヘソの代わりに茶ぐらい湧かしてほしいものです。
 このまま電話を切ったら、私はまたこの泣く子に負かされてしまうかも……。

 そうした私の躊躇を察してくださったのか、あなたは……
 すぐ人目につかないところに移動する、そうしたら掛け直す……と提案します。

 耳を澄ませても、あなたが今いる場所はわかりませんでした。
 少なくとも、駅構内のような騒がしい場所ではないようです。

「わ、わかり、ました……それなら、なんとか、我慢、します……」

 10分後、あなたから折り返し着信が来るまで、私は端末を指一本も離せませんでした。

「はいっ……! さぎさわ、です……っ」

 あなたは名乗ってすぐ、私に楽な姿勢をとるよう指示しました。
 私は鉛のような手足に鞭打って、狭い部屋の端に身を潜めるベッドへ向かい、身を横たえます。

「もっと、やさしく……です、か……?」

 あなたは、私の自瀆を、もっと優しい力加減にしたほうがいい、と提案。
 なんでも「文香は、軽く指先で弄んでるぐらいのほうが乱れている気が」……うんぬん。

 言われてみると、確かに、そんな気は……どうして気が付かなかったんでしょう?

「その……できれば、あなたに、どう触るのかも……ご指示、いただきたいです」

 あなたを困らせると分かっていても、このまま通話が切れるのだけは嫌なので、
 私は妙な懇願をぶつけます。するとあなたは笑って……優しくだよ、と念を押します。

「……はい……っ、あなたが、私を、大切にしてくださっているのと、同じぐらいに……」

 私の懇願は予想されていたようです。
 さきほど「移動する」と言ったのは、長電話に適した場所を探していたのでしょうか?
 ひどい迷惑をかけているのに――あるいは、だからこそ――どうしようもなく心が浮かれます。



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