【安価・コンマ】悪の女幹部シミュレーター
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58: ◆WEXKq961xY[saga]
2020/06/18(木) 21:23:55.71 ID:WnA11Dh10


「なんだ、もう帰って…っ!?」「誰!? もしかして…」「うわあっ! く、くるな、くるなあっ!!」「ぐっ」「がっ…や、め…」



「やっと謝る気になったか…あぁっ!?」「ひぃっ! 助けてっ! たすけ」「嫌だ! 死にたくない、死に…」「ゆるして…おねが」



 気がつくと、2人は銃を持った兵士たちに囲まれていた。

「…昇進して早々、大仕事だね」

「社長…」

 兵士たちの中から、ゆっくりと歩み寄ってくる老紳士と秘書の女。穏やかな笑みを浮かべる彼に向かって、少年は唸った。

「ヴゥゥ…」

「この子は、うちで保護すべきです」

「もちろんだとも」

 雷火の訴えに、社長は頷いた。

「! では」

「だが、今の我が社の設備、戦力では、確実に彼を持て余してしまうだろうね」

 敵意を剥き出しにする少年。彼は、雷火を庇うように前に立って、両腕を広げていた。

「…君。名前は」

「…ユウキ」

「では、便宜的にそう呼ぶとしよう」

 そう言うと彼は、雷火に目を向けた。

「兎走君。この子のことは、君に任せるとしよう。というよりも、そうする他にあるまい。徒に兵を失うのは、愚かなことだ」

「! はい」

 兵を連れて去っていく社長と秘書。深く頭を下げる雷火を、少年ユウキは、不思議そうな目で見ていた。


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