R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3
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107:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/07/29(水) 23:05:00.30 ID:jAL+aTFh0

「特にツバキさん、即死でないのが不思議なくらいでしたからねぇ。ヒール君の到着がもう少し遅れてたら危なかったですよ。

しかし吸血鬼のコンビネーションを受けて生きながらえるとは、流石私が見込んだだけのことはあります、むふふ」

「…見込んだ、ねぇ」

なぜかドヤ顔のインキュバスをジト目で眺めるオルティナ。

「インキュバス先輩。やっぱりまだあの子たちの推しを続けるつもりなのかしら?」

「もっちろん」

インキュバスは当然とばかりに胸を張る。

「『神殺しの刃』であるツバキさん、銀の鍵の使い手であるアリスお嬢さん。十分に塔の最上階を狙える逸材です。もちろん、ミルキィお嬢さんやギンガさんもね」

「そうね。で、あとの一人は?」

「…」

インキュバスが言葉に詰まる。

オルティナは少し神妙な顔をして言葉を続けた。

「あのクチナちゃんって子、ある意味最大の危険人物よ。あの子のバックについてるモノ…先輩が気付かないわけないわよね?」

「…んー…」

どう答えたものかと思案しているのか、ぽりぽりと頬をかくインキュバス。

「あの子に刻まれてた『淫紋』の術式からして私も大体察しがつくけど…彼女らを最上階に行かせてホントにいいの? 

最上階の超巨大魔力球『ダークネス・ワン』。

彼女らがきちんと破壊か、もしくは封印してくれればいいけれど。

もし悪用でもされようものなら…」



―ダークネス・ワン。



それこそが膨大な量の魔力をまき散らし、塔を変質させた諸悪の根源である。

いや、それ自体は悪ではない。

超巨大魔力球ダークネス・ワンはその名の通り、無尽蔵の魔力を秘めた巨大な宝珠。

ソレは数千年もしくは数万年周期で異空間からこの世界に姿を現し、試練を乗り越えたものたちに莫大な魔力を譲渡するシステムである。

それが今、塔の最上階に顕現し、試練を乗り越える者たちを待ち受けているのだ。





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