R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part3
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96:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2020/07/29(水) 22:36:12.06 ID:jAL+aTFh0


「あ、アルナさまぁ…いったいどうなってるんですかぁ」

よくわからない状況にニニスは目をぐるぐる回しながら頭を抱えていた。

「…わからないわ。わかっているのは、彼女らにトドメを刺し損ねたということだけ」

アルナはふーっ…とため息にも似た息を吐く。

そんな彼女の足元に、ころころ…と小さな紅い玉が転がっていた。

「これは…べリオの魔力球。彼女たちが回収していたのね」

アルナはツバキたちの置き土産を拾い上げるとスッと胸元にしまい込んだ。

―――

『べリオの 魔力球が アルナの手にわたった!』

―――

「いったん戻るわよ、ニニス。わたくしたちは次の戦いに備えないと」

「りょ、りょうかいです!」

去り行くアルナのあとを、慌てて追いかける人狼ニニス。

誰もいなくなった神殿の廊下を、ただ静寂だけが包んでいた。




暗い、暗い闇の中―

どこかで自分を呼ぶ声がする。

助けを求める、悲痛な声が―



ぬちゃっ、ぬじゅっ、ずるうっ…



「…っ …−っ…」



(聞こえる。だが、なんだ…私は今どうなっているんだ?)

ずるっ、じゅるうっ…ずぞぞっ…



(私は…そうだ、あの吸血鬼たちと戦って…負けたのだ。仲間たちを…救うことすらできずに)



「…! …きっ…!」



(ああ…探さなければ。ギンガとクチナを…二人とも、深手は負っていないだろうか…どうか、生きていてくれ…)



「…ばきっ…! たすけ、て、ツバキっ…!」



(! この…声はっ…!)

ぬちゃっ、ぬちょっ、ずにゅっ…



「いやっ…いやぁぁっ! たすけて、ツバキぃぃっ!」


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