17:名無しNIPPER[saga]
2020/07/06(月) 23:55:56.88 ID:a0+/0AZa0
「? っ、 あぅあ、え、あっ、っ、あ、っ、ッ、え、 え ? 」
その瞬間は、いつの間にか済んでいた。
(え、え? はいっ、た?)
不意打ち、ではないはずだった。毎回挿入される時が一番緊張するし、生尻を曝け出された時点で来るべき挿入には覚悟を決めていたのだから。しかし、金髪の菊門への戯れのせいで如意と不如意がごった返し、それが来ないとわかった安堵で全身の筋肉が弛緩した一点を逃さず過たず、周子は中心をくるりと穿たれたのだった。熟練の鍼灸師もかくやという手練。
驚いたのは周子だ。
「あ、は、は、はいって、んね、はっ、」
他人事のような言い草だった。
まるで過程をすっ飛ばして結果だけもたらされたかのようだった。子供の腕ほどの太さと長さと硬さの肉棒を、すっと股の中に一本通されているというのに。だからまるで古いドラマにでてくる、撃たれたことに後から気づく探偵役か、これまた古い映画で、腕が吹っ飛ばされたことに気付かないまま手を振り続ける兵隊さんの役みたいだなと、のんきに考えた一瞬が確かにあって、
づっ……………ちょっ!
………ふるっ、
「え? え?」
ぶるっ、
「…………あ、」
そんな一瞬は一瞬でしかなく、
亀の鼻先が肉めしべの付け根をつついた瞬間、
撃たれた胸から千切れた腕から鮮血が迸るように、
……ふるふるっ、ぶるっ、ぶるっ、ぶるっ!!!
たったの一刺しで周子は壊れた。
「…………あ、えあっ、ああっあっあ、あ…………!! あアっ!!! 嗚呼゛ッ!!」
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