31:名無しNIPPER[saga]
2020/07/07(火) 00:11:59.56 ID:mIrMZpZS0
グロテスクなオブジェのようになった少女を見る男が、生唾を飲み込むまでのその間、周子はずっと、潤み濁った目で男の喉元を見ている。
「飲んで」
金髪の命令に、だらりと開けていたクチを閉じ、
そして目を閉じた。
「「ごっくん、」」
音を立てて白濁を飲み下した。
金髪もまた、同じタイミングで生唾を飲み込んだ。
音の止んでいた空間で重なる嚥下。
目を閉じたまま、ゆっくりとクチを開く。
「ほ、ふほっ、ほー、ほぉ、ほー、ふぉ…………、」
何事もなかったのように、真っ赤な舌がまろびでた。
金髪は口を拭う。
閉じた目蓋、その奥の視線に射抜かれた錯覚。
これほど汚されてなお美しいそのカオに、背筋を氷柱に差し替えられた心地になる。
今まで一方的に嬲っていたつもりの少女が、一瞬、天秤を傾けた。追い詰められて発露した傾国の素質に、男として畏怖さえ覚える。流石は一流アイドル。全てを手玉に取る日はそう遠くないのかもしれない。
だが。
だが今は俺のモノだ。
今は俺のいいなりだ。
もっと。
もっと汚したい。
汚さなければならない。
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