32:名無しNIPPER[saga]
2020/07/07(火) 00:12:49.57 ID:mIrMZpZS0
金髪は、小動物にするように掌を被せてペニスを持ち上げる。すでに固くなり始めていたのは周子への怖れからだと自覚しつつ、
こりっ、ずりっ、ずり、ずっずっ、ずじゅ、
周子の目が開いて、明らかに当惑が浮かぶ。憑いていた妖狐が離れ、搾取されるもの相応の顔になったことに、金髪は内心安堵しつつ、
「お前の顔、擦るのに向いてるな」
呆気にとられた周子の鼻筋で、まぶたで、頬骨で、顎で、筆で書くというよりは硯に墨を磨るようにペニスを押し付け、方々に粘液を塗りたくる。
ぬりっ、ぬりゅっ、ぐりゅっ、ぐりぐりぐりっ、ずりゅゅ、びゅちゅっ、ぐゅちゅ、
「……………、ぁ、はぁ、ふぁ、は、あ、はっ、あ、」
混乱しながらも周子は舌を伸ばしたが、肉墨がおかまいなしに顔中這い回るので、途中で諦め、男の為すがままにした。
周子は反芻する。
擦るのに向いた顔。
この男にはファーストキスも純潔も奪われ、その他思いつく限りの「初めて」を捧げ抱かれ続けたが、まさかこのようなカタチまであるとは。あますとこなく塗り潰されてゆくこの身の見えない行末を、周子は蕩けた目で茫然と眺めることしかできない。しかし、これまでと違うカタチで蹂躙されていることに、周子は救いようもなく興奮した。擦られた場所がますます紅潮し、媚熱が皮下から放散する。
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