相葉夕美「It's In The Rain」ショタ
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9:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:20:54.41 ID:lAVfNT1f0
腕の下で笑う夕美は、ボクが持つ言葉では形容できないくらい綺麗になっていた。けど些細な仕草は昔と変わらない。ボクの知ってるゆーねー。でも、ボクは思わずつばを飲み込み、艶やかに光る桜桃色の唇。唇に触れてみたい。心臓の鼓動が速くなる。
ゆっくりと夕美の唇が近づいてくる。
「あんた何してるの。子供じゃないんだから。夕美ちゃんに迷惑かけない」
声がしたほうを向くと母親の姿。ボクは慌てて夕美の上から退いた。
「違うって」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:21:33.92 ID:lAVfNT1f0
部屋に戻り、暇を持て余したボクはベッドに転がり、ゲームを始めた。楽しいのに楽しくない。だって。画面から視線をそらし、部屋壁見る。
夕美のデビューCDの特典ポスター。今ではネットオークションで高額で取引されている。
せっかく本人が居るのに。
ボクはゲームを手に持ったまま、部屋を出た。
階段を降り、居間へ行くと、夕美が楽しそうに祖母と母親にアイドルの話をしている。ボクは少し不貞腐れ、何も言わず、夕美の横に座る。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:22:24.36 ID:lAVfNT1f0
窓の外が橙に染まり始めた頃。母親は台所へ向かい、夕食の支度を始める。三人。実質二人に減ったのに会話は途切れることなく続く。その間ずっとボクはゲームをしつつ会話に耳を傾け続けながら、途切れない会話に半ば感心する。しばらくして夕食をできたのか「ボクー、出来たから取りに来て」と台所から声がする。夕美が「私も手伝う」と立ち上がったが「ボクがやるからゆーねーは座ってて」と言い、台所へ向かった。
母親が腕によりをかけた田舎料理が飯代を彩るとほぼ同時に、地域の寄り合いに出席していた祖父が帰ってきた。祖父は帰ってきた孫娘に一瞬で頬を緩める。
五人揃っていただきます。と言い食べ始めた。父親は急な出張により居ない。会えなくて悔しがっていたと母親が夕美に伝えた。
田舎料理に舌鼓をうちながら、夕美は自身の近況を祖父に話した。



12:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:23:12.62 ID:lAVfNT1f0
食べ終え、お腹が一杯になり、ボクは欠伸が溢れる。
「ねむそーだね」
「眠くない」
夕美の問いかけにボクは強がる。
「夕美ちゃん、お風呂の準備できたから最初に入ってもらっていいかしら」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:23:47.89 ID:lAVfNT1f0
夕美がお風呂に入っている合間、ボクはテレビをつけ、音楽バラエティーを見ていた。一組目の出番の出番終わり、二組目。舞台袖から登場したアイドルユニットにボクは現実との齟齬を感じ、お風呂場の方を見てから、もう一度テレビを見る。アインフェリアの一員として純白の制服に身を包んだ夕美の姿。純白の制服姿は凛々しく、かっこいい。ボクは液晶の向こうの夕美に釘付けになる。


14:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:24:46.99 ID:lAVfNT1f0
瞬く間に夕美の出番は終わってしまった。
舞台袖に夕美が下がっていく。液晶の向こうに夕美の姿が消えると同時に、お風呂から夕美が居間へ戻ってくる。純白の制服ではなく、丁シャツに短パンというラフな出で立ちで、スラリと伸びる四肢とふくよかな胸が強調される。白い肌は微かに上気し、髪は艷やかに光り、桜桃の唇も心なしかふっくらとしている。純白の制服を纏った時とは違う、大人の色香にボクは目が釘付けになる。視線に気がついた夕美は、にんまりと口元に笑みを浮かべ「どうしたの」と声をかけてきた。首元は緩く、谷間が見える。
ボクは慌て、首を横に振り「なんでも」と言って居間から逃げ出した。
部屋に戻り、お風呂の支度をする。階段を降りると、居間からはにぎやかな声が聞こえる。ボクはちょっと聞き耳を立ててから、お風呂へ向かった。



15:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:25:49.18 ID:lAVfNT1f0
体を洗い、湯船に身体を沈める。ぽかぽかと温かい。気持ちいい。湯船に浸かりながら、液晶の向こうの純白の制服を纏った夕美と、丁シャツに短パンと云うラフな出で立ちの夕美を思い返した。どっちが本当のゆーねーなんだんだろう。違う両方ゆーねー。ボクが知らないゆーねー。ボクが知ってるゆーねー。ボクは沢山のゆーねーを知りたい。ボクは頭まで湯船に使った。
ボクは体を沈めながらあることに気がついた。
ゆーねーが入ったお風呂。
純白の制服ではなく、丁シャツに短パンというラフな出で立ち。スラリと伸びる四肢。白い肌は微かに上気し、髪は艷やかに光り、ふっくらとした桜桃の唇。そして、ふくよかな胸。芳香で柔らかかった。
ムズムズしてくる。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:27:53.38 ID:lAVfNT1f0
ようやく治まり、お風呂から出られた。いつもより長風呂になってしまい、少し頭がぼーっとする。ボクが居間へ行くと夕美を囲んで楽しそうに話をしている。無意識にボクは夕美の横に座った。
体がぽかぽかして、頭がぼーっとする。瞼も重たい。
ボクはうつらうつらと船を漕ぎ始め、夕美にもたれかかる。優しい香りがボクを包む。ボクは夢の世界へ堕ちていく。
もたれかかり寝息をたてるボクに、夕美は口元を微かに緩めた。


17:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:28:40.89 ID:lAVfNT1f0
蝉の鳴き声とまとわりつく汗でボクは目を覚ました。
眠たい眼をこすり、大きな欠伸を何度もこぼしながら階段を降り、居間へ行くと、いつもいるはずの祖母の姿がなく、夕美の姿。夕美は誰かと楽しそうに電話している。あれっ、ゆーねー?なんでゆーねーがいるの。ボクは眼をこすりながら、昨日夕美が来たことを思い出した。
「ボクくんおはよう」
夕美はにこやかに笑い、ボクに手をふる。ボクは無意識に手を振り返し、無意識に夕美の隣に座る。夕美は横目でボクを見る。
「うん、そうだよー」楽しそうに笑い、夕美は電話の向こうの誰かに相槌をうつ。隣にいるのに疎外感をボクは感じ、唇を微かに尖らせながらも、夕美の相槌に耳を傾ける。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:29:22.87 ID:lAVfNT1f0
はにかむ文香にボクはドキリとする。
「ふみふみ?えっうそ。えっ、本物!?」
目を擦り、瞬かせ、画面向こうの人物にボクは驚愕する。
「はい、ふみふみこと鷺沢文香です。初めましてボクくん」
「はっ、はじめまして」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2020/09/14(月) 23:30:26.06 ID:lAVfNT1f0
「もう少しお話していたいところなのですが、これからレッスンですので」
「そっか、もうそんな時間か。文香、レッスン頑張って」
「はい。夕美もお休みを楽しんでください。それと」
文香がボクをまっすぐと見てくる。ボクは少し身構える。
「ボクくんもまたね。バイバイ」
以下略 AAS



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