【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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226: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/11(日) 21:32:19.18 ID:lSpetpW+o
『主様は命を賭しても救う決意を抱かせる母上がおるのであろう? 人の手に落ちれば命を落とす儚きものを、守らせておるのだろう?』
陽乃「お母さんを……人質にするって。そんな、流石にそんなこと……」
『人間を、主様は信じるに値すると本気で考えられるような甘露に溺れているのかや?』
くつくつと、九尾は喉を鳴らして
『人間は主様らの命を持って救われると信ずるほどには、愚者であろう?』
陽乃「だと、しても……私が、郡さんを傷つけたところで得られる自由なんて」
『己らを害すると知り得た以上、主様を不快にさせる行いは出来ぬであろう』
仲間である勇者ですら、
暫く入院が必要なほどに打ちのめすこと
勇者ですら対抗しきれないほどに凶悪な力を持っていること
それを知ってしまったら、
人質が手元にあるという条件はむしろ悪手でしかないと悟るはずだろうと九尾は言う。
『至る先が同一であると言うならば、より利のある結果を得られるよう行動すべきではないのかや?』
陽乃「……ダメよ。意味がない。私が望んでる将来が遠くなってしまうだけだわ」
『煩わしいと、思うておっても?』
陽乃「私はそんなこと思ってないっ」
『ふむ……主様がそう言うのであればそうなのであろうな』
言葉ではそう言いつつ、
まったくそう思っていないといった声で九尾は吐き捨てる
呆れてしまったようにも感じられるその声は、陽乃の中に燻っている感情に触れた
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