【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【1頁目】
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334: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2020/10/17(土) 21:45:07.83 ID:bFmEeZKno
若葉「っ!」
陽乃が近づいてきたような空気の流れは感じなかった
ミシリと軋んだあの音だけが、陽乃の動きを感じられるただ一つの情報だった。
では今、耳元で聞こえた声は何なのか。
本当に陽乃の物なのか。
若葉は引き抜いてしまいそうな手を抑え込む
いや、違う。
まだだ
まだ、そこに陽乃はいない
そして空気が揺れた瞬間――
若葉「っぇあッ!」
少女らしさの欠片もない闘気に満ちた声を上げて、
己の全てを込めたただ一刀を抜き放つ
生大刀とされたこの刀
国と子の守護の為に、大敵に立ち向かうことのできたかの王の神器であるならば
守らせたまえ――そう、祈り、願い
刀には確かな感触が伝わって来た
陽乃「ぐ――」
若葉「うぉぉぉぉっ!」
強い抵抗力を受けて、なお……若葉は全力で斬り払う。
手を抜けば自分が殺される
友奈も、千景も、そしてきっとひなたたちも
なにより――陽乃を救うために躊躇はなかった。
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