天空橋朋花「夢の中ならレ●プしてもいいとお思いですか〜?」
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6: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/11/14(土) 14:37:23.04 ID:42YhWwR9o
※4

「ずいぶん弱々しげじゃないか、朋花」
「い、いきなり……プロデューサー、あ――ん、ん……っ!」

 朋花はプロデューサーに手首を握られ引っ張られる。反発して後ろに下がろうとすれば、強引に引き寄せられ、力尽くで背中を壁に押し付けられた。

「昔は、俺の後ろから、プレッシャーだけで俺を金縛りにしてくれたのに」
「ら、乱暴は、やめ、てっ」

 プロデューサーに至近距離から見下されて、朋花は『壁ドン』を思い出した。かつて、菊地真や徳川まつりが『壁ドン』を熱っぽく語り合っていたのを、どこかで聞いていたせいだった。

(じ、実際に体験――とは、厳密には言えませんが――させられてみると、威圧感、ありますね……)

 しかしプロデューサーは、彼女らの話に出てきた少女漫画の男性より、ずっとギラギラ殺気立った目つきをしている。

「おかしいな。やめるなって言ったり、やめろって言ったり」
「それとこれとは、ぜんぜん話が違うじゃありませんかっ」
「違わない、って言ったら?」

 プロデューサーの声は、朋花の鼻先近くから投げかけられているのに、声音は下から這い登るような聞こえ方をして、朋花の足腰がぐらついてしまう。朋花の手首に、プロデューサーの手がますます食い込む。食い込みの圧は感じるのに、痛みはほとんど感じない。夢にしたって出来すぎだった。

「朋花のプロデューサーやってるとね、魔が差すというか……朋花にこうしたくなるときがあって。もう最近は、朋花と並んでると、半分ぐらいそんな気分さ。それじゃあ、なぁ」
「まさかそれで、あなたは……私から……んぷっ!? んくっ……!」

 朋花の返事をふさぐように、プロデューサーがくちびるを奪ってくる。

「んぐ、く、ふ、ぅ……ふぁ、んぅう……」

 舌は、強引に朋花のくちびるの間をこじ開け、味蕾や口蓋をじわじわとたぶらかしてくる。朋花が首を振って逃れようとすると、もう片方のプロデューサーの手にうなじを抑えられ、ぐずぐずと抵抗が瓦解する。

(や、ぁ……そこ、は……っ!)

 朋花は力を失いながら、ますます壁に強く押し付けられる。トップ寄りにまとめた大ぶりのシニョンが、壁にこすれてずりずりと痛々しく軋む。

「んくっ、ぁ、んぅう……! はふ、うぁ、ぷぁ……あぁ、このあたり、やっぱり、朋花は弱いんだな」
「よ、弱くなんて……聖母を何だと」
「俺はもちろん、まつりや美也にさえ触らせてなかったな」

 プロデューサーの熱っぽくも得意げな声音が、朋花は腹立たしくてならなかった。
 図星でもあった。

「それより……! き、キス……夢でも、したことなかったんですけどっ」
「そうか。ファーストキス奪っちゃったか……ただ、ね」

 夢と現実が、境界線でつなぎ合わされたまま、入れ代わり立ち代わりくるくる回る。

「キスだけで終わらせられたら、たまんないよ、こっちは」
「あ、あなたは、私に、こうしたいって、思って」
「気づいていなかったのか、朋花? そんなおぼこには見えないが。何度か、俺に釘を刺してきたし」

 朋花のうなじからプロデューサーの手が離れて、朋花の目の前でぬらりと揺れる。

(七つの大罪の淫蕩みたいなものでしょうか。でも、それって)

「つまり、朋花を抱きたくてたまらないんだ。セックスって言ったほうがわかりやすいか?」
「せ、せ……!? んぅううっ、く、はぁ、あ、あぁあ……っ」



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