天空橋朋花「夢の中ならレ●プしてもいいとお思いですか〜?」
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◆FreegeF7ndth
[saga]
2020/11/14(土) 14:38:20.24 ID:42YhWwR9o
※5
朋花も、アイドルが男の性欲を煽り立ててファンを釣ることを知っていた。ときに男が性欲に突き動かされて女に乱暴することも知っていた。
けれど、いま朋花に迫ってくるプロデューサーからは、単に釣られたり突き動かされたりした男の性欲と一線を画する、もっとおどろおどろしい感情を嗅ぎ取ってしまう。
「ひ、ぅうっ!? な、なんで、そ、こ……っ」
「なんで……? わからないか、朋花は」
朋花の感じたおどろおどろしさを上書きするように、プロデューサーの手は朋花の危惧を裏切る。
性欲に憑かれた男が手を伸ばしてくるような――少なくとも、朋花がそう想定していた――胸や尻のふくらみだの太腿だのは、軽く撫でるフリをするだけ。朋花は安堵混じりの戸惑いをにじませる。
そうした朋花の反応をプロデューサーは美味そうに舐めつつ、
「朋花が弱いのは、こっち、じゃないかって」
プロデューサーの手は、魔法か呪いのように不可思議に朋花へ絡みつく。
朋花が髪を撫でられると、内心の動揺までいっしょに撫でられた錯覚がした。肩胛骨に手のひらを押し付けられたら、肺腑や心臓を掴まれた錯覚までした。
「あぁっ、ん、ふぅ……っ! ぷ、プロデューサーさんっ、あなたっ……私の、そんなところ、見て……っ」
「あまり、見せてはもらえなかったが。それに、ちょっと気がとがめたし。朋花が見せたくないってのも、わかってたから」
プロデューサーと並んで、『子豚ちゃん』たちに愛と幸せを与えるべく励んでいた仕事の記憶が、厭うべき劣情でべっとりと汚された気がする。それでいて、上塗りされたプロデューサーの劣情が、朋花の肌に熱い痺れを呼ぶ。
「……っ! はぁ、はぁ……み、みだらな冗談は、よしなさい……っ! いまなら、まだ……っ」
「冗談、かぁ」
朋花の抗弁は、プロデューサーにとっても、朋花自身にとっても空虚だった。
(現実ならともかく、夢の中で……私を冗談でごまかしたり、貝のように黙ったりなんて……この人にできないはずです。そんなこと、私だって、よく――)
「ひぁあっ!? あ……せ、なか、は、あ……っ」
「あぁ、そんなに弱いんだったら、背中とか、首とか、衣装であんなに露出させちゃいけなかったか? 教えてくれれば、隠しておいたのに」
「んはぁ、ぅ、あっ……そんなこと、言うわけ……っ!」
「教えてくれなかったよな。『聖母の心を何もかも解き明かそうなんて生意気』なんて」
「な、生意気、って」
朋花の結い上げられたシニョンが、ぱさりとほどけた。
それを合図にしたかのように、朋花の手と足が力を失い、腰が落ちそうになって、かろうじてプロデューサーの腕と胸が彼女を支えた。
「いまは、なんだかしおらしいな、朋花」
「あ、ぁっ……ぷろ、でゅーさー、さん……っ」
(私……プロデューサーさんの、心の中に、勝手に入り込んで……)
朋花の背中は、プロデューサーの指が食い込んでいた。肩はプロデューサーの腕が締めつけていた。頬と髪はプロデューサーの胸板が押し寄せていた。
それらに朋花は、苦しさと奇妙な高揚を覚えていた。
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