天空橋朋花「夢の中ならレ●プしてもいいとお思いですか〜?」
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8: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/11/14(土) 14:39:00.55 ID:42YhWwR9o
※6

「は、ぁ……ふ、ぅあんっ、んふっ……! だ、めぇ……っ!」

 白と青の半袖シャツと、ぴったりした灰色の膝丈パンツ。朋花のレッスンウェアのどこかへプロデューサーがシワを刻んだりピンと伸ばしたりするたびに、朋花から甘く弱々しい吐息が漏れる。
 もはやどこが弱いかわからなくなるほど、朋花はプロデューサーに敏感に反応していた。

「好きだよ、朋花」
「んむ、ぁ……ひぅ、んっん……っ!」
「まぁ、朋花が『好かれたい』と思ってたような形じゃ、ないだろうけど」
「だ、だったら、お願い、て、止め、てぇ……!」
「この手が止まりそうもないから、届かないところに行こうと思ったんだが……」

 朋花が手足をよじって逃れるには、もうプロデューサーに近づきすぎていた。

「……こうなってしまっては、しょうがないよな」
「しょうがない、なんて、言い訳っ、私は、ぁ……ひゃあぅっ!」
「半分ぐらいは、朋花のせいだよ」

 朋花の抗弁は、か細く震えた。
 性欲によって理性を捨ててしまった男は、よく「しょうがなかった」「あいつが悪い」と状況や他人へ責任転嫁する。もし朋花が、夢の外でプロデューサーに迫られていたとしたら、そう容赦なく指摘し、相応のおいたを食わせていたはずだった。

「んぁっ……! や、ぁ……そこ、触っちゃ、あ……あぁぅうう……っ!」

 しかしいまの朋花とプロデューサーに限って言えば、『半分ぐらいは、朋花のせい』だった。
 少なくとも、朋花は『朋花のせい』を否定しようとして、いっこうに言葉が浮かんでこない。

(わ、私が……プロデューサーさんに、みだらな思いを起こさせて、隠そうとしたのをつついて……そんなのっ、わかりませんっ……私以外にも、みだら……魅力的な方は、いたはずで――)



「そこで、私が鯛海老にとどめを刺そうとしたら、伊織ちゃんが悲鳴を上げてしまって、逃げられてしまったのです〜」
「それは惜しすぎるのです! 鯛海老は、姫が呼びかけても食べられに来てくれない困ったさんですけど、お味はわんだほー! ですから」

(――えっ、美也さ……まつりさん、も……!?)

 朋花の連想がプロデューサーの夢に干渉したのか、パーティションの向こうから、朋花にとっていま聞きたいのに聞きたくない二人の声が響いてきた。

「……まつり、美也、か。この声は」
「ぁ、うぁ、だ、めぇ……っ!」

 朋花の肢体が、プロデューサーの腕でさらに強く締め付けられる。朋花は悲鳴じみた吐息を漏らす。
 呼吸もままならないほど押さえつけられ、肌の熱い痺れが増して、いよいよ彼女の分別まで焦がしていく。

「……ほ?」
「どうか、しましたか〜」
「ちょっと……不穏な気配、したのですが……」

 足音と声が止まる。朋花は戦慄する。パーティションごしにこちらに気づかれたかもしれない。

(2人とも、プロデューサーさんの夢へ……? まさか、私じゃあるまいし、でも……)

 他人の夢に入れる朋花ならともかく、まつりや美也が現実から夢の扉をこじ開けてここに侵入してくるはずがないのに、朋花は本気でまつり・美也の反応を恐れた。



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