天空橋朋花「夢の中ならレ●プしてもいいとお思いですか〜?」
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9: ◆FreegeF7ndth[saga]
2020/11/14(土) 14:39:35.15 ID:42YhWwR9o
※7

「見つかったら、まずいかな」
「あたり、まえ、です……!」
「だよな。これじゃあな」
「誰の、せいだと思って……っ!?」

 朋花の抗弁に、プロデューサーは吐息だけで笑った。

「朋花のこんな顔、2人が見たら……どんな反応するか、楽しみだったんだけど」

 朋花のあごと後頭部に、プロデューサーの手のひらが押し当てられる。

「ぁ……!? い、いきなり、なんで……っ」
「鏡で、自分の姿を見てみればいい」

 プロデューサーの手のひらに、視界を捻じ曲げられる。向けられた先は、姿見のうちの1枚。

「見えるか?」
「み、見え……ふ、ぁ……!?」

 朋花は一瞬、それが自分の姿だと認識できなかった。
 ロングヘアもレッスンウェアもクシャクシャに乱れ、頭と顔はプロデューサーの手で半分弱も隠れている。けれど、その隠れた向こうにある蕩けた視線と表情は、見えてしまった。

「や、ぁ……こんな、私、わたし……っ!」
「こんな『聖母』は、とても見せられないか。刺激が強すぎて……」

 いいえ、これは夢だから、私とプロデューサーさんの記憶の中だけ――と抗弁しようとして、朋花は答えに窮した。自分とプロデューサーの姿は現実でない……が、自分とプロデューサーの間でだけはこの淫行が共通の記憶となる。その矛盾を、改めて意識深くまでねじ込まれた。

「そこ……誰か、いるのですか?」
「どうでしょうね〜。響さんのお連れかもしれません」
「それだと、姫はおしゃべりできないのです……」

 プロデューサーは息を潜めつつ、より力を込めて朋花を抱き寄せた。まるで、プロデューサーが朋花をさらった盗賊で、まつりと美也が朋花を救出に来た騎士たち……などと、朋花は夢の中なのに夢想してしまう。

「それとも、見せてしまうのはしょうがないとして、助けを求めてみるか?」

 朋花が抱かれながら見たプロデューサーの表情や呼吸は、朋花にばかり迫っていた。

(ぷ、プロデューサーがみだらな思いを起こしてしまう……のは百歩譲って、なんで、その対象が私だけなんですか……っ!?)

「あるいは、ひょっとすると……幽霊さんかも、しれませんね」
「幽霊? ……ひやっ、美也ちゃん、姫は、こっここわいのですっ!」
「本当ですか〜?」
「こわいったらこわいのです!」

 パーティションごしのまつりと美也の気配が遠ざかるまで、朋花とプロデューサーは息を潜めていた。




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