【ミリマスR-18】秋月律子「私、悪い子になっちゃいました」
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11:悪い子 10/20[sage]
2020/11/15(日) 00:00:22.70 ID:xX3rNcvs0
 * * * * *

 自分の家まで招いた方が良かったのかもしれない。今二人でラブホテルのエレベーターに乗っているのに、特別大きな理由は無かった。理性的な判断とは言えない。衝動的だった。フロントで鍵を受け取った時からずっと、律子は俺のジャケットの袖をつまんだまま、静かに俯いている。

「……え、広すぎませんか?」

 エレベーターから直通の部屋へ入った時の第一声が、それだった。建物の外観から想起される部屋のサイズの2倍はあった。クイーンサイズのベッドに、マッサージチェアやら、カラオケセットやら、ゲーム機まで置かれていて、寝たければ手軽に寝られる遊び場という見方もできた。屋内にある扉は浴室へと繋がっている。ブラインドを客室側から開けてしまえば、ガラス窓から内部が覗けるようになっていた。浴室自体もかなり広く、お風呂場でのプレイを楽しむ層のニーズも満たせる造りになっているようだった。

「一番値段の高い部屋を選んで正解だったな。こりゃ快適そうだ」
「そ……そう、ですね」

 律子は手近にあった皮張りのソファに腰かけた。勝手の分からない所に来た戸惑いが、落ち着きの無い視線に見て取れた。

「なあ律子、どうか見栄を張らず、正直に答えて欲しいんだが」

 ソファの前に跪いて目線の高さを合わせると、律子は俺の目から逃げようとした。

「そういう経験があるように見えます?」
「一応の確認だ。互いの認識が違っているのは避けたい」
「……お察しの通りですよ」

 はっきりした言葉による回答は無かった。だが、気まずそうに指先をもじもじさせているのを見れば、答えを告げているも同然だった。「おいで」と声をかけつつ肩に手を伸ばす。そっと触れてみると、身を固くしているのが伝わってきた。早く裸を見たい、ベッドの上で乱れさせたいという本能がせり出してくるが、あまりにも尚早だ。
 肩を抱いて立ち上がらせ、そのまま胸の内に招き入れるのを、恋人は拒まなかった。向こうから腕を回してくることは無かったが、ジャケットの裾をつまんでいる。ゆっくりと頭を撫でつつ、布地越しに背中から伝わってくる体温を掌で感じていると、おずおずとこちらの腰にも腕が回って来た。ハグを交わすのにも勇気を振り絞らなければならないようだ。こんな所に連れ込んでしまったが、今日は無理に最後までしないで、イチャイチャするだけで終わってもいいかもしれない、と俺は思い始めていた。

 しかし、「慣れてないので、優しくして下さい」と、消え入りそうな声で律子は懇願してきた。隠せない緊張をにじませながらも、セックスに対して消極的ではなかった。ならば、その思いには応えなければならなかった。ベッドに腰を下ろしたパートナーは、俯き気味であっても顔をこちらへ向けようと努力している。つやっとした唇に目を引かれたが、そこへ辿り着くまでに緊張をほぐしたくなって、頬を撫でる。耳の裏側へ指先を忍ばせてくすぐると、律子は身をよじった。

「ん、くすぐったい……」
「知ってるか? くすぐったいのって、大体は気持ちよさに繋がるんだぞ。ほら、こういう所とか」
「ひゃんっ!」

 普段からむき出しになっていることが多いうなじに指を這わせると、甲高い悲鳴があがった。そのまま細い首筋をさすっていると、自分の出した声に恥じ入ってしまったのか、律子は口を真一文字に閉じて耐えている。しかし、微かに鼻から漏れ出てくる小さい声が余計に興奮を煽っていることには、まるで気が付いていない。顎を摘まんで上を向かせると、何をされるのかを悟って、まぶたが閉じられた。唇が重なり、律子の鼻息が二度、三度とかかる。切り揃えた前髪の隙間からのぞく額に、さらさらした頬に、顎の下に、首に、うなじにも、触れるだけのキスを降らす。しっかり弱火で温めてから服の内側をまさぐられた時の反応を思うと、下半身がじくじくと疼いた。

「あの、プロデューサー、私、どうしてればいいですか?」
「ん? どうって……力を抜いて、身を任せてくれればいいよ」
「それだけで、いいんですか」
「リラックスは大事だぞ? まぁ、マッサージを受けてるようなものだと思ってくれれば」
「その、リラックスするのが、大変なのに……」



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