【ミリマスR-18】秋月律子「私、悪い子になっちゃいました」
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悪い子 7/20
[sage]
2020/11/14(土) 23:58:39.48 ID:LClhfPZl0
【二次面接】
オフを合わせるのに今回も手間取った。前回からまた何週間も経ってしまったが、律子曰く「二次面接」の日がやってきた。仕事中はあまり気にもならないが、胸の高鳴りは悪化の一途を辿っており、もはや病とさえ言えたかもしれない。劇場なり事務所なりを離れて家路につくときになり、少し気を抜くと、ヒラヒラしたあの日の律子の姿が脳裏に浮かぶ有様だった。
こんな風に異性として意識させることがあの子の狙いだったのだとしたら、俺は見事に、律子の術中にハマっていた。
「すまん、待ったか」
「今日は私の方が先でしたね」
花畑のよく似合うフェミニンな服装を期待して横浜の待ち合わせ場所に向かうと、前回よりは落ち着いた、いつもの雰囲気に近い律子がいた。
ベレー帽の下で、三つ編みにした一本の房が肩に垂らされている。ブラウスの上に着たニットのベストは、ややタイトなサイズを選んでいたようだ。うっすらと女性の身体特有の曲線的なラインが浮き出ていて色気が漂い、ウエストにもカーブができている。
「……結構、あなたの視線って分かりやすいんですね」
「! いや、別にそういうつもりじゃ」
律子にしては珍しいミニ丈のスカートにニ―ハイソックス。布地と布地の境目の太腿、俗に言う絶対領域についつい視線を奪われる。むっちりした太腿の下に伸びる脚も、黒いソックスがしなやかさを強調していて、どこか艶めかしい。前回は可憐で、今回は可愛らしさの中に色香も収められている。よく計算されている、と思ったのは確かだった。
ヘンな所ばっかり見てるんだから、なんて、声では不満をこぼしながらも、体全体を眺める俺を、律子は咎めなかった。
女日照りの日々が長すぎたからなのか、それとも、自分を魅力的に見せようと努力する律子の熱気にあてられたからなのか。映画を見に行きたいとせがむ律子を連れ歩きながら、俺は触れた手の甲へ指をさし伸ばしていた。ぴくりと一瞬だけ手を遠ざけようとしたが、律子はやや遠慮気味に指を絡ませてきてくれた。表情こそリラックスしているように見えたが、合わせた掌はしっとりと汗に濡れていた。
* * * * *
屋内にいた時間が長かったせいか、気が付けば外は夕暮れ時だった。中華街で夕食をとった後、静かな所へ行きたいというリクエストを受けて、山下公園を散歩しながら大さん橋まで二人で歩いてくる頃には、日が落ちて辺り一面は薄暗くなっていた。
「ねぇ、あの時のこと、覚えてますか?」
デッキの一角、都合のいい段差に腰を下ろしながら、律子が言った。遠くに見える夜景の光が、海の水面にきらきらと反射している。その光景を写真に収めようとするスマートフォンの光が、まばらに見えた。人の少ない所を選んだつもりだったが、平日とはいえ、夕方ともなればそこそこの人出はあるらしかった。
「あの時、だけじゃ分からないな。いつのことだ?」
「……私が、初めてオーディションに受かって、ステージに立った時のこと」
「ああ、よく覚えてるよ」
「ステージの袖で、顔をぐしゃぐしゃにして泣いてましたよね」
「デビュー当時のことを思えば、そりゃああもなるよ。オーディションに2回落ちた後でちょっと荒れ気味だったし。結構恥ずかしかったんだから、思い出させないでくれよ」
律子がくすくすと含み笑いをした。
「……あの時は口に出しませんでしたけどね。感動してたんですよ、私」
「そうなのか? 『もう! 大のオトナが女の子の前で泣かないで下さいよ!』って叱られた記憶があるんだが」
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