【ミリマスR-18】馬場このみさんと映画を見ていたら盛り上がっちゃった話
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6:ベッドシーン 4/12[sage saga]
2020/11/21(土) 00:13:42.99 ID:XGQrdtYN0
「……ねぇ」

 膝の上に、小さな掌が重なってきた。互いに座っていても自然とそうなってしまうから、意図的かそうでないかは判別がつかなかったが、情事のじっとりした声をBGMにして、くりっとした大きな瞳が、甘えを含んだ目つきで俺を見上げている。何かを期待している。いや、期待しているんじゃないかと、俺の方がそう思いたがっているのかもしれない。

「……」

 どうして何も言ってくれないの、と、膝をさする掌が語っている。耳に入り込んでくる悩ましい声が、フィルターを通し、抑圧されて息に混じったこのみさんの甘くとろけた声に変換される。そうなると必然的に、彼女を求めた時の記憶が、立ち込める霧のように意識を支配し始める。逆らい難かった。

ああ、どうしてそんなに薄着なんだ。そのキャミソールの内側に手を突っ込んで、瑞々しい肌を撫で回したい。可愛らしい目でそんなにじっと見つめられたら、心を奪われてしまいそうだ。

 膝の辺りをウロウロしていた手が内腿の方へ上ってきた。ああ誘われているんだ、と気が付いた瞬間、とうとう俺は紳士であることをやめてしまった。

「すみません、このみさん」

 リモコンを乱暴に手に取り、一時停止のボタンが効いたかどうかも確かめないまま、テレビの電源も切ってしまった。肩をつかんでぐいっと押すと、このみさんは抵抗せず、ソファーの上で仰向けになった。

「映画見てる所なのに、お行儀が悪いわよ?」
「そっちだって余所見してたじゃないですか」

 翡翠色の虹彩を覗きこむ。

「このみさんが欲しくなってしまいました。……いいですか?」
「お姉さんがセクシー過ぎて、我慢できなくなっちゃったの? しょうがないわね」

 誘ってきたのはこのみさんの方だろうに。だから、「その通りです」と口にするのが何となく嫌で、すぐに唇を塞いでしまった。マグノリアの香りが濃厚になる。舌を入れてもっとその気にさせようとしたら、向こうも同じことを考えていたみたいで、舌同士がぶつかった。粘膜に塗り付け合う唾液の中に、思考力が溶けこんでいく。

「ねぇ」

 このみさんの足先が内腿の更に内側へ忍び込んできた。

「たってるでしょ」
「さあ、どうでしょうね」

 下半身の中心部に足が触れて、じいんと痺れが走った。ほらやっぱり、と、このみさんはニヤついた笑みを浮かべた。そのままズボン越しに、大事な所を足でぐりぐりと圧迫してくる。ただのイタズラではない。挑発だった。

「まさかとは思うけど、あのベッドシーンを見て、こんなにしてたり……しないわよね?」
「肝心な所が全部隠されてますし、映画やドラマのああいうシーンってそういう目的で見るものじゃないでしょう」
「じゃあ……どうしてこんなにカチカチなのかしら?」
「……それは」
「言ってくれないと、このままずっと足で踏んづけちゃうわよ?」


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