【安価・コンマ】Dランク神獣「Sランクまでつき進む」(その2)
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336: ◆lFOXrxX/4g[saga]
2021/07/19(月) 09:40:28.42 ID:NmU20WFb0
キュウビ『うむ、完全に殺しに来ておるのっ!』

キュウビは四方八方から襲い掛かる地層柱に九本の尾を向けると、尾の先に尖った形に神通力を集中させた。

バガガガガガガンッ!

地龍『なんで! なんで壊れるの!』

キュウビ『ふん、100の暴力に100の暴力をぶつける必要はないという事じゃ。しかもお主、戦いなれておらぬな? ただ岩の塊をぶつけるだけではわらわにダメージを与えることは出来ぬぞ』

地龍『ヴワァァアアアァァアァァァアァアアアッ!!!!!』

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!

キュウビ『..........話を聞いておったか?』

地龍『うるさいうるさいうるさいうるさい! 返してよぉっ! ねぇ、返してよぉっ!』

キュウビ『はぁ.........』

学びのないその攻撃の嵐を、キュウビは軽々といなしながら悠々とまっすぐ地龍の方へと歩いていく。
もちろん相手が技術を隠している可能性もあるので警戒もしていたが、いつまで経っても地層の柱をぶつけてくるだけで工夫も学びもない。

バガンッ! ガゴォッ! ドゴッ! バゴゴンッ! ドガガガガガガガガガッ!

キュウビ『........退屈じゃのぉ』

地龍『ああぁぁあぁぁぁぁぁぁあああああ!!! 来ないでよ! ねぇっ、来ないで、ねぇ.......! やだ、来ないで、やだ、やだやだやだやだやだぁっ! 来ないで! 来ないでぇぇえぇぇええぇっ!!!!!』

静かに、しかし確かにこちらに向かってくるキュウビに、地龍の駄々っ子のような怒りはその内小動物のような怯えとなっていった。
目に涙を浮かべながら、地龍は何度も何度も、目の前にいる脅威を排除しようと柱を、岩を全力でぶつけていく。
それでもキュウビは倒れない。
それでもキュウビは止まらない。

ドガガガッ! バカァンッ! ゴガァッ! ドゴッ! バゴォッ!

地龍『あ、あ、こな、来ないで、あ、来ない、げほっ、げほっ......!』

歩きながらまっすぐこちらを見つめてくるその釣り目に、地龍は生まれて初めて死の恐怖を見た。
その外殻の強度から痛みを知らず、その能力(ちから)から敵を知らなかった地龍。
しかし、目の前にいるこの生物は、存在は、自分を容易く死に至らしめる存在であると、地龍は本能から理解した。

キュウビ『もう終わりかの?』

地龍『ひっ』

気が付けばそれは目の前にいた。
その金の毛並みは美しく、砂埃の一つもついていない。
その目はまっすぐと地龍を見つめ、一度(ひとたび)の揺らぎもない。
その吐息は穏やかで、一瞬たりとも乱れていない。


自分の攻撃は目の前のこれになんの変化も与えていない、なんの影響も与えていない。
なにもが、無意味だった。


ガクガクガクガクガクガクガクガクガク.........!

地龍『あ、あ、あ、はっ、はっ、はぁっ........はっ........!』

逃げようとしても、腰が抜けて足が動かない。
寒くもないのに、全身が震える。
気管が締まり、息が上手くできず意識が朦朧としてくる。
死ぬ。

キュウビ『何か最後に言い残すことは無いかの?』

ス、と尾の一つが首に突き付けられる。
硬いはずの鱗の一枚が、綺麗に真っ二つに切れて落ちた。

地龍『は、ひぐ、ぐすっ、ぐすっ..........返して、よぉ.........うるふ、クン.........返して、よぉ..........ワタシの.........ぉ..........』

キュウビ『お主のではない.........では、さらばじゃ』

キュウビが尾の先に神通力を溜めてその首を飛ばそうとしたその時、何かが勢いよく尾に抱き着きそれを止めた。


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