【ミリマスR-18】舞浜歩の抱えたトラウマを上書きする話
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[sage saga]
2021/03/14(日) 00:22:34.63 ID:Xw+hWuzl0
高校在学中に歩が留学先としてやってきたのは、アメリカ合衆国の大都市ニューヨーク。費用を負担してくれる家族にゴーサインを出させたのは、ダンススクールの先生の熱心で粘り強い説得と、国内の数々のコンテストでの実績と、何よりも歩がダンスにかける情熱だった。
言葉が通じなくても、人と人は分かりあえる、と歩は小さい頃から信じていた。実際、ニューヨークのセントラルパークで出会った一人目の師匠とは、ダンスを通じて、魂で相互理解を出来ていたという実感があった。頭で思い描く通りに動けず悔し涙を流す少女の苦悩も、彼は理解していた。
渡米して最初の内は、彼の下で歩はダンスを学んだ。ホームステイ先のブルックリンから地下鉄に乗って、マンハッタン島へ通い詰めた。セントラルパークのベンチの前、タイムズスクエアの街角、ユニオン・スクエア駅の構内、歩のダンスステージは場所を選ばなかった。チームメンバーに混じって踊っている内に、老若男女を問わず、見知らぬ通行人が足を止める。彼らは、彼女らは、オーディエンスとなって集まってくる。一緒になって踊ろうとする者も珍しくなかった。その体験はどうしようも無く歩を高揚させ、ダンスに対する情熱は留まる所を知らず高まり続けた。
しかしながら、プロのダンサーとして師匠のデビューが決まった時にチームの解散が決まり、歩に一度目の別れが訪れた。I miss you, Ayumu.と何度も繰り返し、Eメールのアドレスを書いて渡してきた彼の顔つきから、英語の理解が浅かった歩にも、それが別れの言葉であるとはっきり刻み込まれた。涙はこらえた。夢を手にした彼を祝いたいという思いが勝っていた。
次に歩の目に入ったのは、セントラルパークの更に北で見た、サウスブロンクスのストリートダンスバトルだった。時には誰かが持ち込んだカセットデッキから流れるランダムな音楽に、時にはDJが作り上げたセットリストに合わせ、リアルタイムに紡ぎ出されるライム。その音の流れに乗って、どちらがよりクールなダンスで己を表現できるのか、という正々堂々の勝負。多種多様な人種が雑多に集まっていたが、間違いなく、彼らには共通言語があった。
飛び入りで参加した歩はその場の視線を独り占めした。師匠に教わったステップやターンが、歩は誇らしくなった。音楽が止んだ時、彼女に声をかけてきたのが、二人目の師匠だった。彼は日本語も(多少の片言ではあるが)話すことができた。言語の不自由から歩が解放された瞬間だった。飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けていたチームは、ジャパニーズガールの加入でストリートのトップに躍り出た。
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