【ミリマスR-18要注意】中谷家次期当主の育様が二人の従者から女を教えてもらう話
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15:僕が当主になったら 14/19[sage saga]
2021/03/29(月) 00:07:24.39 ID:xlYSjD+E0
 上り詰めた育が、動きを止めた。それでも、ぴくりぴくりと下半身が震えている。射精が始まったのを察知した真も腰を振るのを止め、初めて知った女の中で果てる育を恍惚と見下ろしている。言葉にならない声を喉の奥で詰まらせながら、男というにはまだ若すぎる育は吐精を続けた。

「ふぅ……もう少しで、ボクもイッちゃいそうだった……。育様、これで大人の仲間入りですよ」
「女を知るにはまだ若すぎると思いましたが、男の階段を一気に駆け上がってしまいましたね」
「あ……うん……」

 初体験を済ませた育は、まだぼんやりと夢心地だった。結合部から抜け出て、硬さを吐き出したペニスからのっそりと薄膜の避妊具を外して摘まみ、先端に溜まった精液を眺めている。零れないように口を縛りましょう、と言われると、育はそれを真に委ねた。

「実際に子をもうける時には、その膜は使わずに交わります」
「天からの祝福があれば、いずれ女の体内に生命が宿ります。一人の赤子が生まれるまでには何か月もかかりますし、母親には大きな負担もかかります。そうやって、育様もこの世に生を受けてきたのですよ」
「……そうなんだ。そんなの、全然知らなかった……」

 二人の従者は、呆けている育の髪や頬に触れては穏やかに語り掛ける。男の役目を完遂したことを歩は褒めてやりたかったし、自分の腰ほどの身長しかなかった育が大人の階段を上ったことへの感慨もあった。

「ねぇ、どうして、この膜を使うの? 女の人が大変な思いをしちゃうから?」
「そうですね……。育様、真と肌を重ね合っておられる時、どのような心持ちでしたか?」
「えっと……うまく言えないけど……ぽかぽかして、いい気持ちだった。楽しい、とはちょっと違うかな……」
「こういう時にしか感じられない幸福感があるのですよ。情愛の交換のためにも、男女は交わるのです。避妊具を使うのは、病気を防ぐためでもあります」

 育の疑問に答えつつ歩が知識を授けている間、真はベッドの端に散らかった衣服を畳んでいた。くずかごに被せた革袋の上へ、用を済ませた避妊具がぽとりと落ちていく。

「ねぇ、歩」
「なんでしょう」

 膝に頭を乗せたまま、育の大きな目が歩を見上げた。

「……歩ともする」
「育様、ご無理をなさらず」
「一人だけに夢中になっちゃいけないって言ったのは、歩じゃないか。真としたんだから、歩ともしないと、って思って」
「二度も精を吐き出しているのです。お疲れでしょう」
「そうだけど……僕、歩ともしたいよ。……うまく言えないけど、歩のことも好きで……えっと……愛情の交換、したい……」
「……育様」

 ああしろ、こうしろ。あれは嫌だ、これは嫌だ。そんなことばかり言っていた育が、懇願している。自分を求めている。責任感で言っているのならば無理はさせるまいと考えていた。だが、自分の発した言葉をやり返された上に、分類が未熟で曖昧ながらも、好意まで口にされては、白旗を上げる他なかった。

 たどたどしく何かを言い続けようとする育の口を、歩は身を屈めて唇で塞いだ。それ以上の言葉を紡がせるのは無粋だった。


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